自分との対戦の際には両方のスタイルを使って来ると思いますよ。前半は足を使って、中盤以降は足を止めて、という感じで使い分けてくるんじゃないですかね。いずれにしても中盤以降、後半勝負になるのかなと思っています。

　繰り返しになりますけど、拳四朗選手の実力は僕も認めています。ただ、強いだけじゃね。プロの世界っていうのは強ければいいっていうものでもないです。ここ数年で自分はボクシングファンだけではなく、世間的にも評価を得ている実感があります。

　日常的にファンの方に声をかけられますし、「応援してます」って言ってもらえたりとか、ここ1、2年でやっぱり増えました。前回のメキシコでの試合が終わってからはよりそれを感じますね。拳四朗選手はあれだけの実績を挙げて、知名度はまったくじゃないですか。ボクシングファンには強いという評価を得ても、世間的には誰っていう存在なので、それは結果として出ていますよね。

©︎Shunsuke Mizukami

　僕はもっともっと上を目指してやりますよ。上の階級にいくことも考えていますし、今回の試合がライトフライ級では最後になる可能性もあります。ライトフライ級の4団体制覇にはそこまでこだわりはないですし、その時点でベストの選択をしていこうと思っています。そして、これから先も、常に誰が見ても面白いって言ってもらえるような試合をしたいっていう気持ちがあります。自分のポリシーじゃないですけど、そういう選手こそがプロかなと思っているからです。

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