酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
村上宗隆と山本由伸は当然、絶対的キーマンだが… 昨年に続く激闘必至の「日本シリーズ男」候補は誰だ!〈成績で展望〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama/JIJI PRESS
posted2022/10/22 11:03
それぞれ村上宗隆と山本由伸という大黒柱がいるヤクルトとオリックス。2年連続同カードの日本シリーズはどんな結果になるか
オリ打線は吉田尚が絶好調、後ろに控える杉本も…
・オリックス
1中・福田周平 10試42打11安0本3点1盗 率.262
2三・宗佑磨 9試38打9安0本2点1盗 率.237
3左・中川圭太 10試39打9安1本2点0盗 率.231
4指・吉田正尚 10試35打15安4本13点0盗 率.429
5右・杉本裕太郎 5試15打6安1本5点1盗 率.400
6二・西野真弘 10試23打6安0本3点0盗 率.261
7一・頓宮裕真 9試28打6安1本3点0盗 率.214
8遊・紅林弘太郎 10試29打9安0本0点0盗 率.310
9捕・伏見寅威 5試14打5安1本5点0盗 率.357
-捕・若月健矢 6試19打4安0本0点0盗 率.211
-内・太田椋 6試15打4安1本2点0盗 率.267
-内・T-岡田 6試10打0安0本0点0盗 率.000
-内・安達了一 2試8打2安0本0点0盗 率.250
-外・小田裕也 6試1打0安0本0点0盗 率.000
-内・大城滉二 4試1打0安0本0点0盗 率.000
-外・佐野皓大 5試0打0安0本0点0盗 率.000
福田、宗の1、2番コンビが固定されて打線は安定した。3番の中川はCS勝ち抜けを決めたサヨナラ打。勝負強さが目立つ。4番吉田は絶好調で、好機での集中力はすさまじい。そして5番に座るのが杉本。9月末まで「ミットに入ってからバットを振る」着払い状態だったがCSで復活した。
6番二塁はしぶとい西野で、一塁は頓宮、T-岡田ともにやや振るわないので、中川が入る可能性もある。紅林は守備での貢献度も大きい。捕手は伏見が基本だが山本の登板時には若月。ヤクルト本拠地では吉田が左翼に入るが、昨年は守備面で懸念があった。昨年のアダム・ジョーンズのような「代打の切り札」がいないのが気になる。
あらためて大激闘だった昨季のシリーズを振り返ると
<試合展開>
昨年の日本シリーズを振り返ろう。
〇オリックス4-3ヤクルト● 先発/オ山本-ヤ奥川
●オリックス0-2ヤクルト〇 先発/オ宮城-ヤ高橋
〇ヤクルト5-4オリックス● 先発/ヤ小川-オ田嶋
〇ヤクルト2-1オリックス● 先発/ヤ石川-オ山崎颯
●ヤクルト5-6オリックス〇 先発/ヤ原-オ山崎福
●オリックス1-2ヤクルト〇 先発/オ山本-ヤ高梨
昨年はパ本拠地からスタートした。11月20日開幕という遅いスタート。第6戦は屋外のほっともっとフィールドで開催され、寒さとの戦いにもなった。
6試合中5試合が1点差、1試合が2点差という大接戦のシリーズとなった。ヤクルトが4勝2敗で勝ったが、戦力的には互角だった。寒さもあってか、打線はやや振るわなかった。
やはりオリックスは「山本由伸で初戦勝利」が前提
今年も両軍の力の差はない。オリックスは絶対的なエース山本で初戦を取るのが前提となる。ヤクルトは初戦で小川を山本にぶつけるか、もしくは敢えて高橋など他の投手を頭に立てるか。