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「クボは〈Velocidad〉」「メンデスもクボも…」久保建英vs古巣撮影後、現地カメラマンやソシエダサポの率直な感想を聞いた
posted2022/10/13 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガ8節、レアル・ソシエダ対ビジャレアル戦撮影のためサンセバスチャンへ向かった(※撮影の様子は【新着写真】からご覧になれます)。
それぞれ週中にUEFA主催ゲームを戦い、中2日でこの試合を迎えた。ソシエダは、アウェイの地でヨーロッパリーグを戦い、接戦の末0-2で勝利を収めている。
久保建英は、移籍以来初のフル出場でこの勝利に貢献したものの、過密日程と負傷者を抱えるチーム事情を鑑みたとき、どのような起用になるのか気になるところだった。
対するビジャレアルは、カンファレンスリーグを5-0と圧勝している。リーガでは勝ちきれずポイントを伸ばせてはいないが、7節終えて失点は2と、守備面では好調がうかがえる。
またメディア側の視点からすると、対ビジャレアル戦は久保にとって思い入れのある試合と思えた。リーガ2シーズン目をビジャレアルのメンバーとして迎えた久保だったが、レンタル加入ということも影響したか、思うようにチームにフィットすることができず、シーズン半ばにヘタフェへ移籍している。
面白いのは、ビジャレアル時代、本人がどちらかといえば苦手という左サイドでの起用に対応しきれなかったように思われたが、ソシエダ加入以降、左サイドでの著しい成長を見せ、日本代表での序列にも影響を与え始めていることだ。
ビジャレアルのエメリ監督には、この姿がすでに見えていたのだろうか――。
徐々に「14番TAKE」ユニ姿のサポーターが増えてきた?
両チームのスターティングイレブンに前節から大きな変更はなく、「TAKE」の名もリストに連ねられた。順位を争う直接のライバルということもあり、どちらにとっても落とせない戦いの証ということだろう。
変化といえば、徐々に「14番 TAKE」のユニフォームをまとうサポーターの姿が増えてきているように感じることか。またキックオフが日曜18時半ということもあり、選手入場時には満席に近いファンでスタジアムが青と白に埋められた。
お互いボールを大事に攻撃を組み立てるチーム同士の戦いだけに、目まぐるしい攻防が期待されていたが、逆に互いの良さを消すような立ち上がりとなり、決定機が作れないまま序盤は過ぎていった。
うまく攻撃を組み立てられないことを象徴するように、ビジャレアルGKルジがエメリの元に指示を受けに行く珍しいシーンも撮影できた。また2トップの一角に入った久保も効果的にボールに絡むシーンは限られていた。