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「正直、怖かった」朝倉未来の“狂気”をレンズ越しに見たカメラマンの証言…「ほぼ勝ち目なし」のメイウェザー戦に、それでも期待する理由 

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長尾迪

長尾迪Susumu Nagao

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photograph by©RIZIN FF Susumu Nagao

posted2022/09/23 17:03

「正直、怖かった」朝倉未来の“狂気”をレンズ越しに見たカメラマンの証言…「ほぼ勝ち目なし」のメイウェザー戦に、それでも期待する理由<Number Web> photograph by ©RIZIN FF Susumu Nagao

カメラに向かってピストルを模したポーズをとる朝倉未来。この瞬間、撮影していた長尾迪氏は「ヤバい空気」を感じたという

あのメイウェザー相手に勝算はあるのか?

 朝倉は9月25日の『超RIZIN』でフロイド・メイウェザー・ジュニアとボクシングルールで対戦する。エキシビションという形式をとっているが、試合そのものは真剣勝負である。メイウェザーは言わずと知れたボクシング界のレジェンド。4年前に日本で那須川天心をKOした試合を覚えている方も多いだろう。

 このルールで朝倉が勝つ可能性は非常に低いことは、多くの人間がわかっている。しかし、“あの朝倉未来”がこの対戦を受けたということは、なんらかの勝算があるのだと私は推測する。先に述べたように徹底的に相手を分析したうえで、入念な戦略と秘策を用意しているのではないか、と。

 当初の契約体重は70キロ、グローブは8オンスで行う予定だったが、直前になり体重は無制限、グローブは10オンスに変わった。身長は朝倉の方が高く、体格差だけなら有利といえるが、プロボクサーとしてのメイウェザーの戦績は50戦50勝。この程度のアドバンテージでは、メイウェザーの圧倒的な優位は動かない。

 朝倉にはボクシングのセオリーにはない軌道のパンチ、路上で培われた独自の動きで、一矢報いて欲しいと切に願う。もちろん、私がその瞬間を撮り逃すことはない。

 朝倉未来、一世一代の大勝負はもうすぐゴングだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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