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「ビーチフラッグスは野球選手が有利でした」“スポーツマンNo.1の申し子”飯田哲也が明かす名物競技のコツ「ショットガンタッチのポイントは…」 

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byTakashi Shimizu

posted2022/09/13 17:01

「ビーチフラッグスは野球選手が有利でした」“スポーツマンNo.1の申し子”飯田哲也が明かす名物競技のコツ「ショットガンタッチのポイントは…」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

本来は旗とは逆を向いて、笛を合図に18m先のフラッグを競走で取り合うビーチフラッグス。“スポーツマンNo.1の申し子”と謳われた飯田が得意とした競技種目だ

飯田 武田修宏さんとは今でも仲がいいし、アメフトの河口(正史)くんは連絡を取り合ったりしていますね。最初の頃、河口くんは僕のことをものすごくライバル視していましたけどね(笑)。この番組がスタートした頃、アメフトの河口くんは「自分がこのスポーツを有名にするんだ」という意気込みがすごかったから。僕としては「スポーツ界が盛り上がればいい」と考えていたし、「強い人が勝てばいい」という思いでしたけどね。

稼頭央はもうハンパない

――初代チャンピオンとして迎えた96年正月の第2回大会は打撲により途中棄権。そして97年の第3回は大腿部の違和感により、やはり途中棄権となっています。この当時の心境を教えてください。

飯田 周りが「打倒飯田」と騒いでいても何も気にならなかったし、僕にとっては相変わらずお祭りという感じだったんで、プレッシャーは何もなかったです。ただ、収録が11月末とか12月で、いずれもオフシーズンで体を動かしていない時期だったから、競技中に軽い肉離れを起こしたりしましたね。やろうと思えばできるレベルだったけど、本業に支障があってはいけないから、大事をとって棄権したという感じです。

――途中棄権とはなりましたが、第3回大会では初出場の松井稼頭央さんとの「50m走」対決が大きな話題となりました。第1回、第2回とこの部門では2連覇をはたしていた飯田さんでしたが、第3回大会では松井選手に敗れるという波乱が起きました。

飯田 別に波乱でもないですよ。稼頭央はもうハンパないですから。もう全然かなわなかったです。稼頭央は別格でしたね。スタートしてすぐに、「もうダメだ」ってわかりましたから。足の速さって、作戦とか戦略でどうにかなるものではないから、スタートする前の時点でかなわないのはわかっていましたからね。それにしても稼頭央は速かった(笑)。

走る前から「勝てるはずがない」と思っていた

――松井選手との決勝を控えて、飯田さんはスタート直前のインタビューを拒否しています。かなりナーバスになっていたんですか?

【次ページ】 ビーチフラッグス、ショットガンタッチも野球選手には向いていた

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