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「ビーチフラッグスは野球選手が有利でした」“スポーツマンNo.1の申し子”飯田哲也が明かす名物競技のコツ「ショットガンタッチのポイントは…」 

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長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byTakashi Shimizu

posted2022/09/13 17:01

「ビーチフラッグスは野球選手が有利でした」“スポーツマンNo.1の申し子”飯田哲也が明かす名物競技のコツ「ショットガンタッチのポイントは…」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

本来は旗とは逆を向いて、笛を合図に18m先のフラッグを競走で取り合うビーチフラッグス。“スポーツマンNo.1の申し子”と謳われた飯田が得意とした競技種目だ

――ヘッドスライディングというよりはダイビングキャッチの要領ですね。

飯田 そうです。でも野球の場合、ボールは動いているけど、この競技ではフラッグは固定されているので厳密に言えばまったく同じではなかったですけどね。このビーチフラッグスにしても、ショットガンタッチにしても、飛び込む方が絶対的に有利なので、野球選手には向いていたと思います。

ポイントは「上を見ながら走らない」

――今お話の出たショットガンタッチは、10メートル上空から落ちてくるボールに、どれだけ遠くからダッシュしてタッチできるかを競うものです。距離は自己申告制で試技は3回までというルールでした。この競技のポイントを教えてください。

飯田 ポイントは「上を見ながら走らない」ということですね。どうしても、上空から落ちてくるボールをずっと見がちなんだけど、ボールが落ちてくるポイントは決まっているわけだから、その地点目がけてダッシュすることが大切。そして、ポイントに向けて手を伸ばせばいい。このコツをつかむまでは僕も、ずっとボールの軌道を目で追っていたんだけど、それだと距離が出ないことに気づいて修正しました。

――自己申告制で距離を決めるのは、かなり駆け引きが難しそうでした。

飯田 そうなんですよ。相手の動向を見ながら自分で距離を決めていくので、どうしても無難で確実な設定になりがちなんです。もし「試技は3回まで」という縛りがなければ、もっと長い距離を申告していたと思うし、もっと距離も出ていたと思いますね。

――第3回大会では11m00㎝をクリアしたものの、太ももに違和感を覚えて無念の途中棄権。しかし、30歳で迎えた第5回大会では自己ベストの11m00㎝から始まり、徐々に記録を伸ばし、ついには13m30㎝の世界記録を樹立し、総合優勝を決めました。

 飯田 当時、「世界記録達成」と騒がれたけど、もっと距離は行けたと思いますね。最初の頃は身体の真横でボタンを押していたけれど、ダッシュした上で身体の後方でタッチするコツも覚えたし、自分なりの手応えはつかんでいましたからね。この競技のポイントは「スイッチは身体の後ろで押す」「ボールを見ながら走らない」「すばやくトップスピードに持っていく」、そして「低く飛ぶ」。これができれば勝てます(笑)。

(第3回に続く)

#3に続く
「大谷翔平は不向きだと思う…」スポーツマンNo.1決定戦で2度優勝、飯田哲也54歳に聞いた「あの番組で活躍できる現役プロ野球選手は?」

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