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夏制覇の仙台育英、三冠王射程圏内の村上宗隆、快挙達成の大谷翔平…野球が熱かった8月のキーワードは「神」だった! 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2022/09/01 11:00

夏制覇の仙台育英、三冠王射程圏内の村上宗隆、快挙達成の大谷翔平…野球が熱かった8月のキーワードは「神」だった!<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

大谷の偉業達成、夏の甲子園、村上の5打席連続本塁打……8月は野球のニュースが目白押しだった

 関東版『村神様3連発 これぞ4番!!燕救った』

 関西版『なんで村上と勝負やねん!!矢野采配で6連勝フイ』

デイリースポーツは村上をどう報じた?

 阪神ファンが多いので関西版は阪神目線だが「打たれた」側のほうでも村上の凄味を確認できるではないか。阪神推しのデイリースポーツは『村上一人に止められた 3打席連続被弾 逆転負け』(8月1日)だった。

 村上が松井秀喜以来の日本人50号にリーチとなる49号を打った翌日には、とうとうこんな見出しが。

『この男には四球でしか対抗できないのか』(日刊スポーツ8月29日)

 どこまで打つんだ村神様。

 一方、メジャーリーグでは時空を超える大記録が生まれた。

『ルース以来104年ぶりダブル2ケタ 10勝 大谷 25号』(スポーツ報知8月11日)

 現地時間8月9日、エンゼルス・大谷翔平が1918年のベーブ・ルース(Rソックス)以来104年ぶりの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」の偉業を達成。

 テレビで速報を見たら「ルースさん以来の」とアナウンサーが言っていたのが印象的だった。ベーブ・ルースと言ったら野球の神様として子どもの頃に伝記を読んだ覚えがある。大谷翔平の何が凄いってそんな歴史上の人物を再び「ルースさん」という身近な存在に引き戻したことではないか? きっとルースさんも喜んでいることだろう。

 ということで「野球の神様」とか「村神様」とか「白河神社」とか、ありがたい話題が多かった8月のスポーツ新聞時評でした。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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