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「タケ・クボは2020年から強化リストに」「新たなウーデゴール、シルバの後継者」番記者が知る“久保建英・ソシエダ長期契約のワケ”
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ロベルト・ラマホ/ディアリオ・アスRoberto Ramajo
photograph byJuan Manuel Serrano Arce/Getty Images
posted2022/08/21 17:04
レアル・ソシエダに加入した久保建英。番記者によるとクラブの強化リストには2年前から入っていたという
レンタル移籍を繰り返した過去3シーズン、クボは時に輝きを発しながらも、イレギュラーなパフォーマンスに終始してきた。6月に21歳となり、レアル・マドリーから離れての再出発を決意したタイミングでのレアル・ソシエダ移籍は、ウーデゴールの経緯とよく似ている。
そもそもラ・レアルとクボの関係は、ウーデゴールの退団がきっかけではじまっている。レアル・マドリーがウーデゴールのレンタル打ち切りを決めた際、ラ・レアルが代役として求めたのがクボだったからだ。
しかし、当時クボはビジャレアルに行くことで合意していた。オラベは翌年の夏も獲得を試みたが、この時クボはマジョルカに復帰する道を選んだ。
最適ポジションには名手シルバが君臨するが
だが三度目の正直という言葉がある通り、今夏のチャンスを逃すわけにはいかなかった。恐らく今季はラ・レアルにとって、過去2シーズン以上にクボを必要としているタイミングだったからだ。
現チームがクボに求める役割は、コパ・デル・レイで決勝進出を果たした――パンデミックの影響でアスレティック・クルブとの決勝は1年後に持ち越された――歴史的シーズンにウーデゴールが担っていたのと同じものだ。
中盤と前線の架け橋となり、右寄りの立ち位置から中央へ侵入しつつラストパスを通し、攻撃にアクセントを加えるメディアプンタ。クボに最も適したこのポジションにはしかし、現状ダビド・シルバという名手が君臨している。
シルバの存在により、クボのプレー時間が限られることは間違いない。「エル・マゴ(魔法使い)」と呼ばれ、稀有な才能を持つ世界王者とポジションを争うことは容易ではないだろう。
“ネガティブではない”2つの根拠とは
ただし、それもネガティブに考える必要はない。そう言える根拠は2つある。
第一に、シルバほどの才能と経験、勝者のメンタリティーを持つ選手のそばで日々トレーニングできることは、クボの成長につながる財産となるからだ。
それにシルバとよく似たプレースタイルを持つクボは、短期的にも長期的にも、シルバの理想的な後継者として考えられている。