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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「ニッポンはマスク社会になっている」来日9回、親日家フランス記者がそれでも懸念する日本の難点「夏の湿度が耐え難い」「外でもマスクはちょっとやりすぎ」
text by
小川由紀子Yukiko Ogawa
photograph byYuki Suenaga
posted2022/08/04 11:03
過去プライベートでも日本を訪れてきたAFP通信の記者にこの夏の日本滞在の感想を尋ねると…
ナラギ記者 特別厳しいと感じた、ということはないけれど、外でもマスクをしなくちゃいけないというのがね。地下鉄の中とかはわかるけど、屋外でもしなきゃいけないのは、ちょっとやりすぎじゃないかな、という気がした。まあここ最近、感染者数が増えてるということだから、警戒心が強まっているのは理解できるけれど。
――これはとても日本的なところで。「外ではマスクは外しましょう」とテレビでも広告が流れているのですが、みんななんとなく周りの目を気にして外せないという……
ナラギ記者 ああ、それはなんとなくわかる気がする。個人的にはそれで不快に思ったりはまったくしないけれど、初めて日本に来た仕事仲間はびっくりしていて「え? 日本人はいつもみんなマスクしてるの?」って驚いていた。だから、「いやいや。コロナの前は、具合が悪い人だけつけていた。いまはコロナだからだよ」っていうような会話をしたよ。
プレス席のエリアにも一般のお客さんが…
――初めて来た彼らは、とくに苦労していたこととかはありましたか?
ナラギ記者 いや、とくになかったと思う。まあ、彼らに聞いたら違う意見も出てくるかもしれないけれど、みんな快適に過ごしていたと思うよ。
――セキュリティーの面はどうですか? 数週間前に元首相の暗殺事件もあったり……
ナラギ記者 ああ、それは知っている。まあでも、フランスや他の国と比べて、日本はものすごく安全に感じる場所であるというのは変わっていないよ。
――ただ、スタジアムでは私たちプレス席のエリアに一般のお客さんが入っていたのには驚きました。