欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
三笘薫「周りに信用されないと」プレミア挑戦へ意欲満点な“ある行動” 地元メディアは「非常に、非常に楽しみな選手」〈現地取材〉
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byEddie Keogh/Getty Images
posted2022/07/26 17:04
ブライトンの一員としてプレシーズンを送る三笘薫。そのドリブルはプレミアの舞台で通用するか
後半途中から入った三笘はスピードとドリブル突破で貴重なアクセントとなった。試合後、地元メディア・サセックスライブは「何度となく相手DFをドリブルで引き離した。(クロスなど)最後のクオリティだけ足りなかったが、非常に、非常に楽しみな選手だ」と期待し、7点の高評価を与えた。
試合後、三笘から話を聞くことができた
試合後、三笘から話を聞くことができた。
ドリブルやフリーランなどで違いを生み出したことから「手応えもあったのでは?」と尋ねると、「20分しかやってないので分からないというのが正直なところです。90分や45分プレーしたときに、もっと課題が見えてくるかなと思います」と控え目な答えが返ってきた。さらに次のように言葉を続けた。
「プレーの強度のところが違うので、そこに慣れないといけないと思っています。強度は、やっぱり違いますね。チームとしての強度というか、プレーを遅くしながら進めようとしていても、ブライトンは速いテンポになるので。常にボールが動いているのは大きな違いかなと思います」
プレー強度(インテンシティ)と一言で言っても、「1対1の場面における激しさ」のほか、「プレス強度」や「ボールを動かす際の速さ」など、それが指し示す範囲は広い。三笘は、これらの部分が「確実にベルギーとは違う」といい、まだ自分に足りないところと指摘した。
プレミアリーグ開幕が約2週間後に迫っていることから、「やってやろうという気持ちも高まっているのでは?」と聞いてみても、三笘は「やってやろうという気持ちはありますが、まだ自分に足りないところが多すぎるので、そこにフォーカスしている段階です。徐々に、徐々に、シーズンを通して強化していかないといけないなと思っています。どこに照準を当てるのかというのは、しっかりと考えてやっていかないと」と答えた。
チーム合流からまだ約2週間と時間が経っていないことから、今はまだイングランド式のサッカーとブライトンのプレースタイルに順応している段階だと強調していた。
ブライトンを「素晴らしいチーム」と感じるワケ
三笘の話しぶりや表情から伝わってきたのは、溢れんばかりの充実感だった。子供の頃から「夢だった」というプレミアリーグの舞台にたどり着き、ようやくスタートラインについた。
間近に迫った新シーズンについて「楽しみです」と胸を高鳴らせ、ブライトンでの日々のトレーニングについても「刺激があって、自分の足りないところが本当に毎日のように出てくる。それはベルギーや日本にいると分からないところもあるので、イングランドに来てよかったなと思っています」と笑顔を見せた。