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「クボは絶対フィットできる」現地ファンが期待… ソシエダ久保建英のユニ姿・力強さを日本人カメラマンがいち早く撮った〈子供に神対応〉
posted2022/08/01 11:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
スペインを中心にヨーロッパ各国でフットボールの撮影をする日本人フォトグラファー中島大介氏。レアル・ソシエダの一員となった久保建英のプレシーズンマッチを、現場の空気とともに臨場感たっぷりにお届けする(外部サイトでご覧の方は関連記事などからプレー写真をご覧になれます)。
ファンで目立つのは10番オジャルザバルのユニ姿
ラリーガ4シーズン目を迎える久保建英の新天地がレアル・ソシエダに決まった。
スペイン北部バスク州、サンセバスチャンを本拠地とする。ビスケー湾に面したこの小さな街は、人口当たりのミシュランガイドでのレストランの獲得星数が世界一と言われ、美食の町としても名高い。
22-23シーズン開幕に先立ち、7月27日に行われたレアル・ソシエダとオサスナのプレシーズンマッチを撮影した。
試合は「スビエタ」、ソシエダのトップチームから下部組織までが練習を行う総合施設で行われた。市内中心部から離れた郊外にあり、6面のピッチを擁する。
この日はソシオ(クラブ会員)だけに観戦が許可されており、多くのファンが詰めかけていた。ファンが纏ったユニフォームの背中には10番オジャルザバルのプリントが多く目につき、このチームにおける人気の高さを物語っていた。
キックオフは19時、加入後2試合目にして久保は初となる先発での出場となった。
両チーム入場の際にはマジョルカ時代の同僚、ブディミールと談笑する姿が撮影できた。
とはいえ、ラインナップを確認すると、昨シーズンの先発メンバーは軒並みサブとなっており、新戦力の分析にプライオリティーを置いたメンバー構成のように思えた。またダビド・シルバやオジャルザバルは負傷のため、メンバーにも入っていなかった。
相手に引っ張られても倒されない力強さ
試合序盤は、オサスナがボールをつなぐ時間が多くなった。右サイドに入った14番が、サイドバックに激しくプレスを仕掛ける姿のカットが多くなる。何度か自陣からカウンターを仕掛ける姿を捉えるも、決定機を作り出すには至らない。撮影の感触としては、マジョルカ時代を彷彿させるものがあった。
しかし、すぐさまソシエダ監督イマノルから久保にポジションチェンジの指示が飛び、久保はインサイドハーフに。この変化でソシエダの攻撃に勢いがついたことは明らかで、久保が中盤でボールをキープできたことが大きかった。
対峙するDFもファウルを犯さざるを得ない場面が増えたが、引っ張られてもなお倒されない力強さを見せるシーンもあった。