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三笘薫「周りに信用されないと」プレミア挑戦へ意欲満点な“ある行動” 地元メディアは「非常に、非常に楽しみな選手」〈現地取材〉

posted2022/07/26 17:04

 
三笘薫「周りに信用されないと」プレミア挑戦へ意欲満点な“ある行動” 地元メディアは「非常に、非常に楽しみな選手」〈現地取材〉<Number Web> photograph by Eddie Keogh/Getty Images

ブライトンの一員としてプレシーズンを送る三笘薫。そのドリブルはプレミアの舞台で通用するか

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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Eddie Keogh/Getty Images

 ブライトンのユニホームに身を包んだ三笘薫は、「夢だった」というイングランドで充実感を漂わせていた。

 ブライトンが三笘のクラブ復帰を発表したのは7月7日のこと。昨シーズンは英労働ビザを取得できなかった関係でベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズに期限付きで移籍したが、今シーズンはビザの問題がクリアになり、晴れてブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンの一員となった。

 日本代表アタッカーは早速プレシーズンのトレーニングに参加し、10日からポルトガル合宿に同行。当地で行われた地元クラブ、エストリウとの練習試合で1ゴールをマークした。約1週間の強化合宿を終えるとイングランドに戻り、23日に敵地で英2部レディングとの親善試合に臨んだ。

PK奪取かと思うドリブル突破や背後への飛び出しも

 この試合で三笘はベンチスタートとなった。8月7日に迫ったマンチェスター・Uとのプレミアリーグ開幕戦を睨み、グレアム・ポッター監督はほぼベストメンバーに近い選手を先発に送り込んだ。ただ、この試合は強化の意味合いが強く、交代枠は無制限で、三笘は後半26分に他の8選手とともに途中交代でピッチに入った。

 2-1の自軍リードで投入されたため「チームとして失点しないこと」(三笘)を意識しつつ、「行くところは行く。自分の特長を出そうかなと思っていました」と自身をアピールすることも考えていたという。

 ピッチでは言葉通りのプレーを見せた。3-4-1-2の左ウイングバックに入ると、出場から4分後には持ち味のドリブルでサイドを突破。敵をかわして味方にボールを預けると、DFラインの背後に走り込んだ。チームメートのリターンパスは途中でカットされたが、三笘は積極的な仕掛けを見せる。

 後半33分には左サイドからドリブルで切れ込み、マーカーをかわしたところで背後からタックルを受けた。三笘はペナルティエリア内で転倒。PKと思われたが、主審は笛を吹かなかった。その他でも、最終ラインの背後に飛び出して味方のスルーパスを引き出したり、左サイドを突破してクロスを上げたりと、三笘は自身の強みを発揮した。

 試合は2-1でブライトンの勝利で終わった。ただ、ブライトンは格下レディングを相手にボールを支配したものの、ファイナルサードで崩しのオプションが絶対的に不足していた。

【次ページ】 試合後、三笘から話を聞くことができた

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