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アントニオ猪木の延髄斬りに三沢光晴の“あの技”も…オカダ・カズチカが『G1』開幕戦で見せた進化「オレもモンスターだな、と」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/07/19 17:11
7月16日の『G1 CLIMAX』開幕戦。オカダ・カズチカは延髄斬りをジェフ・コブにお見舞いし、エメラルド・フロウジョンまで披露した
IWGP王者のジェイ・ホワイトにリベンジなるか
開幕前に行われた記者会見で、オカダはBブロックにエントリーされているIWGP王者のジェイ・ホワイトから「一緒に2人で写真を撮ろう」としつこく言い寄られたが、それには応じなかった。リーグ戦の後、8月17日か18日、日本武道館での準決勝か決勝で当たる可能性は十分に考えられるが、今はホワイトが上の立場にいるのは事実だ。
会見を終えたオカダが会場を後にすると、ホワイトは「これはオレのものだ」と言わんばかりに、置いてあったG1トロフィーを抱えてIWGPベルトとともに記念撮影を行っていた。「オレの存在なくして歴史は作れないってことを、みんないつになったら気づくんだ?」とうそぶいて。
そのホワイトはオカダが勝った同日、SANADAを下した。おそらく、リーグ戦は順調に勝ち進むだろう。
「オレがG1に帰ってきた。ああ、オレの“Jay1”だ。お前らみんな、オレとオレの言葉を信じるんだ。ファンもレスラーもな。“SWITCH BLADE”(ジェイ・ホワイトの異名)を信じないのは間違っている。オレとの試合の後には、相手が誰であれ、そいつはオレの強さを実感することになるだろう」
一方、いい汗をかいたオカダは札幌のファンに声を張り上げていた。
「でかい壁だらけですけれども、しっかりと倒して、優勝したい。この汗の感じが、G1だなと思います。まだ1人しか倒してないですけれど、Aブロック、モンスターがたくさんいるんですよ。イコール、楽しいってことだから。オレにかかってこい、この野郎!」
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