酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「オオタニ28歳=35本塁打が狙える大エース」 働きすぎと“お先真っ暗エ軍のトレード話”は心配だが…〈大谷翔平の成績を昨年と比較〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2022/07/17 17:04
2ケタ勝利目前など、投手としての活躍が目立った前半戦の大谷翔平。オールスターを経て、どんな数字を残すか
19本(左1本・左中間5本・中3本・右中間7本・右3本)
中堅より左に47%の9本塁打を打っている。なかなかいい球を投げてもらえない中で、フォームを崩されることなく自分のスイングができていると言える。この「いい感じ」を後半戦も維持できれば、大谷は35本以上は打つことができるのではないか。
お先真っ暗エンゼルス、トレード報道も出るが…
なおマドン監督のもと、今季こそポストシーズン進出と意気込んでいたエンゼルスだが――5月25日から6月8日までチームワーストの14連敗を記録。マドン監督は解任された。さらに大型契約で獲得した元打点王のアンソニー・レンドンが右手首手術のため今季絶望となった。
チーム構想がお先真っ暗になる中で、大谷翔平のトレードの話が持ち上がっている。
エンゼルスは30球団中10位の平均3万1000人弱のお客を集めている。貧乏球団ではないが、トラウト、レンドンに加えて大谷翔平まで大型契約で抱えるのかどうか、という話になっているのだ。
トレード期限の7月31日(今季は特例で8月2日)までに大谷がフラッグシップディール(土壇場の大取引)に出る可能性はまだある。とはいえ大谷自身は松井秀喜同様「自分でどうにもならないことは考えず、自分でできることを頑張る」だろうから、ここは静かに見守るしかない。
田舎のおっかさんの様だが――「とにかく無事で、元気で」と祈るばかりだ。
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