酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
「殿堂入り級の三振王」中村剛也が偉大だから山川穂高も… 清原和博超え38歳おかわりさんが“ぽっちゃり野球少年”の夢なワケ
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNanae Suzuki
posted2022/07/09 11:00
2015年、圧倒的パワーで本塁打王に輝いたころの中村剛也。そのフルスイングは今も昔も不変だ
山川は2014年、ドラフト2位で西武に入団したが、その時点で176cm100kgの巨体。彼がチャンスを与えられ、主軸打者に成長したのは、175cm102kgの体格で本塁打を量産していた中村剛也という先輩がいたからだろう。
この体型でもNPBの一線級の投手を打ち崩すことができ、内野手としても通用することを中村剛也が証明したからこそ、山川はその背中を追いかけられたと言える。同じ右打ちの内野手で、よく似た体型の2人は、遠目ではほとんど区別がつかない。実績でも山川は中村を追いかけているのだ。
“ぽっちゃり野球少年”にも夢を与える存在に
そして西武には176cm112kgと、中村、山川より一回り大きい渡部健人という内野手がいる。桐蔭横浜大から2021年、ドラフト1位で入団。昨年はイースタン・リーグで本塁打、打点の二冠王に輝き、フレッシュオールスターにも出場した。
中村、山川と続く「大型内野手」の系譜に、渡部が続くとすれば――ぽっちゃり体型の野球少年にとっても夢のある話だと思うのだが。
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