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石川祐希「大阪大会はもっといい形で臨める」男子バレー代表、好調の要因はサーブ?《西田19点&石川18点でランキング独占》
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byFIVB
posted2022/07/06 11:02
ネーションズリーグ・フィリピンラウンドでイタリアを撃破し、歓喜する男子バレーボール日本代表
昨年に続き今年も、新型コロナウイルスの感染予防のためネーションズリーグではコートチェンジがない。石川は「サーブにとってはいいと思う」と言う。
本来ならセットごとにコートが変わり、サーブを打つ向きも変わるため、会場によっては天井のライトの位置などに変化があり、大なり小なりセットによって調整が必要になるが、コートチェンジがないことで、一度うまくはまれば持っているサーブ力を試合を通して発揮しやすくなる。
試合前のコイントスで、主将の石川はコートを選んでいるという。
「やっぱり見やすいコート、見づらいコートというのはあります。サーブだけじゃなくサーブレシーブでも、(相手コートの)奥側にスクリーンがあると被って見にくいとか。だからサーブとサーブレシーブを踏まえてコートを選んでいますね。会場練習で様子を見て、『どっちがいいとかある?』と選手に聞いて、『こっちがいい』というのがあれば、そっちのコートを選ぶようにしています。
1週目のブラジル大会の時は、どっちもやってみようということで、1日目は主審の右手側、2日目は左手側で様子を見て、3日目以降は左手側を選ぶことにしました。2週目のフィリピン大会では、主審の右手側を選んでいましたね。選んでいたというか、僕、今回のネーションズリーグは、コイントスで負ける確率が非常に高くて(笑)。でも、コイントスで勝ったチームは基本的にサーブレシーブ(からスタート)を取るチームが多いので、僕はコートを選ぶことができました」
ただ、当然同じことを考えるチームはいる。第1週に対戦したアメリカと第2週に対戦したフランスだ。アメリカとフランスにはコイントスで負けて、取りたかったコートを取られた。試合前からそんな駆け引きが始まっているのだと知ると、ますます興味をそそられる。