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石川祐希「大阪大会はもっといい形で臨める」男子バレー代表、好調の要因はサーブ?《西田19点&石川18点でランキング独占》

posted2022/07/06 11:02

 
石川祐希「大阪大会はもっといい形で臨める」男子バレー代表、好調の要因はサーブ?《西田19点&石川18点でランキング独占》<Number Web> photograph by FIVB

ネーションズリーグ・フィリピンラウンドでイタリアを撃破し、歓喜する男子バレーボール日本代表

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米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

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 今年最初のバレーボールの国際大会・ネーションズリーグの男子予選ラウンド第3週大阪大会が、7月5日に開幕した。

 今大会、日本代表は好調だ。すでに東京五輪銅メダルのアルゼンチンや、世界ランキング5位のイタリアなど強豪に次々に勝利。メンバーを代えながら戦い東京五輪金メダルのフランス、世界ランキング6位のアメリカには敗れたが、2週を終えた時点で6勝2敗の4位につけ、7月6日に大阪大会初戦を迎える。大会開幕前に11位だった世界ランキングも7位にまで上昇した(世界ランキングは7月4日時点)。

 主将の石川祐希は、今年のチームについて、充実の表情でこう語る。

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「一人一人の自覚や、役割がはっきりしているので、やりやすいですね。僕がいなくても、チームを引っ張る選手が非常に多くなっているので、そのあたりはプラスだと感じます」

 2週を終えてベストスコアラー(総得点)部門3位のオポジット・西田有志も、手応えをにじませる。

「練習内容も今年はクオリティが高いので、それが試合でも出ているのかなと思います。選手の自覚というか、自立というか、誰かについていくんじゃなく、自分で何をしないといけないかというのが明確になっているからだと思う。前までは監督やコーチが言ったことを遂行するのが絶対、みたいな感じではあったんですけど、やっぱり体現するのはプレーヤーなので」

伊藤コーチ「いいシーズンを過ごした選手が多い」

 登録メンバー14名(大阪大会)の平均年齢が約25歳という若いチームだが、勢いだけでなく、1つ1つのプレーの精度が高く安定感がある。スパイクを打つべきところ、リバウンドを取ってつなぐべきところといった戦い方も意志統一されている。

 日本代表に長く携わってきた伊藤健士コーチは、「冬場に所属チームでいいシーズンを過ごしたメンバーが多いと感じる」と言う。

 イタリアリーグでプレーした石川、西田、高橋藍、ポーランドリーグの関田誠大という海外組だけでなく、国内でも若手選手が経験を積み、成長した。

「宮浦(健人)はジェイテクトで試合にずっと出ましたし、大学生の大塚(達宣)も途中からパナソニックに合流して高いレベルでプレーしました。髙橋藍がすごく伸びて、非常に安定感があり、なかなか外せない選手になっているんですけど、その代わりに出た大塚も、すごく働いてくれましたからね」と伊藤コーチは嬉しそうに言う。選手起用の幅は広がりつつある。

 山内晶大をはじめとするミドルブロッカーの攻撃力が大幅に向上していることや、ブロックディフェンスが機能していることなど、勝利を呼び込んでいる要素はいくつも挙げられるが、一番は「サーブ」だと選手、スタッフは声を揃える。

【次ページ】 ベストサーバー部門で1、2位を独占

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