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「ひと夏で75億円荒稼ぎ」「愛すべき毒舌お馬鹿デブ野郎」代理人ライオラ54年の太く短い人生 若造イブラ様を叱っても信頼された“極意” 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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photograph byVI-Images/Getty Images

posted2022/07/02 11:00

「ひと夏で75億円荒稼ぎ」「愛すべき毒舌お馬鹿デブ野郎」代理人ライオラ54年の太く短い人生 若造イブラ様を叱っても信頼された“極意”<Number Web> photograph by VI-Images/Getty Images

ロシアW杯でのイブラヒモビッチとライオラ。彼が世界屈指の代理人になれた理由とは?

 マンC加入が決まったハーランド、ユベントス復帰で合意したMFポグバにとどまらず、この夏の移籍市場では“ライオラの孤児たち”の行方が注目されるだろう。

「俺はさ、何のために仕事してるかっていうと顧客のため、それだけだよ。そうすりゃ、どんな移籍だろうがたいがいは売ったクラブも買ったクラブも幸せになる。勝負事では、誰もがカードを手中に隠し持っているもんさ。大事なのは、いつ勝負に出るか、そのタイミングだ」

代理人界の“サラリーマン金太郎”

 ライオラは、代理人界の“サラリーマン金太郎”だった。

 凄腕だった、と誰もが異口同音に称えた風雲児は、サッカー界からフッといなくなってしまった。

 ライオラとさんざんやり合った一人、ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は、友情の皮肉を手向けの言葉とした。

「天国では何もかもお見通しだろうが……あの世では、あんまりごねるなよ」

 ライオラと関わったことのある人間は皆、同じことを思うはずだ。彼なら地獄の鬼たち相手でも「俺が面倒見てやる。天国に移籍させてやる」とか言い出して、コミッションを取り出しかねない。

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