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国内最大級の分析ユニット、海外クラブと提携… 東大サッカー部のテクニカルスタッフが語る「Jのクラブにはない強み」とリアルな学生生活
text by
澤田将太Shota Sawada
photograph byNumber Web
posted2022/06/29 11:01
東京大学ア式蹴球部テクニカルスタッフの木下慶悟さん。「きのけい」のペンネームでサッカーメディアに分析記事も執筆している
どれだけ忙しくてもマドリーの試合は見続けた
――小学生のような感想で恐縮ですが、やっぱり東大ってたくさん勉強しないと入れないんですね……。
「そうですね(笑)。東大って天才肌の人が注目されがちですけど、大半の学生はめちゃくちゃ勉強し続けただけの“普通の人”です。でも、親に勉強を強制されていたという人はあまり聞きませんね。僕も強制されたわけではまったくなくて、友達と試験の結果を比べているうちに成績が上がっていった感じでした。そんな負けず嫌いな性格を親も理解して、自然と競い合えるような環境を作ってくれていたんだと思います」
――受験勉強が本格化して以降は、サッカーをする時間もあまりなかったのでしょうか?
「高校2年生の冬に部活を引退して、大学に入学するまではほとんどボールに触っていませんでしたね。でも、どんなに忙しくても大好きなレアル・マドリーの試合だけはすべて観ていました。あと、息抜きに『FIFA』(エレクトロニック・アーツ社のサッカーゲーム)を毎日1時間。誘惑に負けて1時間以上やっちゃう日もありましたけど(笑)」
――今現在も学業や部活でお忙しいと思いますが、一般的に「大学生」と聞いてイメージするような飲み会や合コンなどに興じることは……。
「あまりそういう機会はありませんでしたし、したいとも思いませんでした。コロナ禍もありましたし、日々の課題や研究もかなりハイカロリーなので……。親しい友人と時々集まって『FIFA』をして、あとは『ドラクエ』にハマっていましたね」<後編へ続く>
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