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球団から選手に“通達”「1日1本、ヤクルト1000を飲むように」スワローズ戦士は飲み放題…入手困難の解消は“シーズン終盤の秋”!?
posted2022/06/08 11:01
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Naoya Sanuki
「すみません。いま“1000”の販売個数の制限がかかってしまっていて……」
Number編集局でお世話になっているヤクルトレディにそう言われたのは5月下旬のこと。
やっぱりアノ噂は本当なのだ。“マツコ効果”で爆売れ――。ヤクルトが「史上最高菌数・最高密度」とうたう乳酸菌飲料「ヤクルト1000」のことだ。
ヤクルトレディ「今は道売りも禁止令が出ていて……」
タレントのマツコ・デラックスが4月に放送されたテレビ番組のなかで「飲んでから眠りが良くなった」などと紹介。普段から忌憚なく発言するあのマツコが薦めるのだから、という理由なのか、放送以降「ヤクルト1000」の人気が爆発したのだという。
まだ半信半疑でJR総武線の駅構内の自販機をチェックしてみると、「ヤクルト1000」が並ぶスペースは以前より大きく拡大されており、夕方には「売り切れ」マークが点灯しているところもあった。
ヤクルトレディ曰く、「今は道売りも禁止令が出ていて……」。お宝を求めて街中で見つけたカートを引くおなじみの制服姿のレディに群がる人も急増し、“野生のヤクルトレディ”なる言葉も伝播しているというから、これはただごとではない。
言わせてもらえば、「ヤクルト1000」に関してはマツコより先んじて愛飲しているクチだ。発売されたばかりの2020年初頭のこと。前職のプロ野球記者時代に担当していたヤクルトスワローズの球団幹部が口々に「今度出た1000は凄いらしい」と話しているのを聞いて興味をかきたてられた。さらに某ベテラン投手の「これを飲みはじめてから深く眠れる」とのオススメを受け、すぐに手を伸ばした。実際に効いているのか、プラシーボ効果かは定かではないが、翌朝すっきりと起きられる気がして、以降は断続的に飲み続けている。
球団から選手へ「1日1本、ヤクルト1000を」
それほどまでに入手困難となれば、スワローズ選手たちへの供給分に影響はないのだろうか? ちょうど交流戦中に訪れた神宮球場で会ったチームスタッフにたずねると「めっちゃ売れてるらしいですね。でもクラブハウスの冷蔵庫にいっぱい入ってますよ~」と、こちらは心配ないようだ。