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「モリヤスは非常に有能な指導者だ」「W杯は厳しい組だが…」浦和の伝説ポンテが語る“日本代表への率直な評価、期待の日本人”
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2022/05/19 11:04
ポルティモネンセのポンテ副会長
「非常に厳しいグループなのは間違いない。しかし、日本はドイツ、スペインといった強豪中の強豪にも臆することなく、積極的にプレーするべきだ。これまで培ってきた力を試すには絶好の機会であり、失うものは何もない。プレッシャーがかかるのはドイツとスペインの方だ」
――グループステージ(GS)初戦の相手は、ドイツです。
「グループ最強かもしれないドイツと最初に当たるのは、日本にとって悪くない。向こうは優勝が目標で、7試合戦うつもりでいる。一方、日本は初戦にピークを持ってくることができる。
また、多くの日本人選手がドイツでプレーしており、ドイツ代表に関する情報が多い。一方、ドイツは日本代表についての情報をあまり持っていないはず。この点もアドバンテージだ。前大会で、ドイツは韓国に敗れた。韓国ができたことが日本にできないはずがない」
――過去の大会で、日本代表は初戦で敗れたときは常にGSで敗退しており、勝ち点を奪ったときはGSを突破しています。
「W杯で初戦が重要なのは、言うまでもない。しかし、杓子定規に考えて前例にとらわれるべきではない。フットボールは生身の人間がやるもので、何が起きるかわからないスポーツなんだ。
もちろん初戦で勝ち点を取りたいが、仮に取れなくても、2戦目でコスタリカとニュージーランドの勝者から勝ち点3を取れば、最後のスぺイン戦の結果次第でGS突破が可能になるからね」
ポルティモネンセは大いに彼らの役に立てると思う
――今後、日本代表がもっと強くなり、また日本のフットボールがさらに発展するための提言をお願いします。
「日本には、フットボールを愛する有能な人々によって見事に運営されているプロリーグがあり、スタジアム、クラブの練習環境なども整備されている。今後、なお一層、選手育成に力を注ぎ、世界レベルで通用する選手を育ててもらいたい。
そして、Jリーグである程度の実績と経験を積んだら海外へ飛び出し、さらにコンペティティブな選手になってほしい。この点で、ポルティモネンセは大いに彼らの役に立てると思う(笑)」
――ポルティモネンセは、色々な意味で日本と関係が深いクラブです。あなたたちは、なぜそこまで日本、日本人、日本のフットボールに愛着を持ってくれているのですか?