熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「モリヤスは非常に有能な指導者だ」「W杯は厳しい組だが…」浦和の伝説ポンテが語る“日本代表への率直な評価、期待の日本人”
posted2022/05/19 11:04
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Hiroaki Sawada
ポルティモネンセを動かしているのは、3人のブラジル人だ。オーナーのテオドール・フォンセッカ(通称テオ)、会長のロジネイ・サンパイオ、そして副会長で強化部長を兼務するロブソン・ポンテである。
ポンテは、現役時代と比べると、顔も体も貫禄が増している。
サンパウロ出身で、ブラジルの中堅クラブで頭角を現わし、1999年から2005年までレバークーゼンとヴォルフスブルク(いずれもドイツ)で、2005年から10年まで浦和レッズで活躍した。
レバークーゼン在籍中の2004-05シーズンには欧州チャンピオンズリーグのグループステージでレアル・マドリーを3-0で倒し、ベスト16入りしている。
さらに浦和では、天皇杯(2005年と2006年)、Jリーグ(2006年)、AFCチャンピオンズリーグ(2007年)と4つのビッグタイトル獲得に貢献。2007年のJリーグMVPに選ばれている。
2016年からポルティモネンセの運営に携わり、欧州、アジア、ブラジルをはじめとする南米という世界的な視野からフットボールを眺めているポンテに、今年のワールドカップ(W杯)における日本代表の展望、日本のフットボールへの提言などを聞いた。
アジア最終予選の序盤に躓いて心配したが
――日本代表は、苦しみながらもW杯アジア最終予選を突破しました。日本の試合ぶりをどう眺めていましたか?
「アジア最終予選の序盤に躓いて心配したが、そこからの巻き返しが素晴らしかった。この点にこそ、近年の日本のフットボールの成長がはっきりと示されていた」
――詳しく説明してください。
「私が浦和でプレーしていた頃も、日本代表には優秀な選手が大勢いた。しかし、国際経験が乏しく、精神的にもひ弱で、逆境になると個人もチームも全く力を発揮できなくなっていた。
でも、今の日本代表は違う。選手のほとんどが欧州でプレーしており、日本とは全く異なる環境で高いレベルのレギュラー争いを勝ち抜いたことで、選手としても人間としても非常に逞しくなっている。だからこそ、最初の3試合で2敗を喫するという極めて困難な状況を覆すことができた」
――現在の日本代表の長所と課題をどうとらえていますか?