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大谷翔平とメッツの主砲アロンソは似ている? 今年のホームランダービーでは「2連覇男vsア・リーグMVP」夢の対決が実現するか
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byGetty Images
posted2022/04/26 17:01
今季はここまで3本の本塁打を放っている大谷翔平
ゲレーロJr.は一回戦で、1ラウンドあたりの最多本塁打記録を更新する29本塁打を放って、マット・チャップマン(当時アスレチックス/現ブルージェイズ)に勝ち、準決勝でもやはり29本塁打を放ったものの、ジョック・ピーダーソン(当時ドジャース/現ジャイアンツ)も29本塁打で並んだ。
1分間の延長戦でも互いに8本塁打を放つ激闘となり、3スイングずつの再延長戦に突入。ふた回り目にゲレーロJr.が2本、ピダーソンが1本に終わったことでようやく決着が着いた。合計ではゲレーロJr.が40本塁打、ピダーソンが39本塁打と圧巻のホームランダービーだった。
迎えた決勝戦、ゲレーロJr.の疲労はテレビ画面を通じても明らかで、なかなか打球が上がらず、後半に22本塁打を放ったものの、アロンソが23本塁打を放ってホームランダービーに優勝したのである。
大谷の今年のオールスター出場可能性は…
このホームランダービーは過去もっともショーアップされたと言っても過言ではないぐらい、米国内で報道された。2年ぶりに開催された去年の最大の注目はもちろん、メインイベントのオールスターゲームで、1995年の野茂英雄(当時ドジャース)以来、日本人二人目となる先発投手に指名され、「1番指名打者」として出場が決まっていた大谷だった。
メジャーリーグ開幕から2週間以上が経ち、エンゼルスの大谷翔平選手は「投」で1勝、防御率4.40、「打」で打率2.24、3本塁打、9打点という成績を収めている。このまま彼が健康であり続け、昨年ほどではなくとも、それに近い数字を残せれば、今年も彼にとっての「夏休み」がなくなる可能性は大だ。
「なに言ってんの? シーズンはまだ、始まったばかりだぜ」
そう思うかも知れないが、オールスターゲームは真夏の祭典である。「日本人初のホームランダービー王者の誕生」を現地で目撃したければ、今からいろいろ準備し始めたって悪くない。
ましてや、今年の開催地は日本からも比較的、行き易く、オールスターゲーム以外にもいろいろと観光地のあるロサンゼルスである。大谷がホームランダービーでアロンソやゲレーロJr.をぶっ倒すシーンをその目で見たいのならば、今こそ考え始める時かもしれない。