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《単独インタビュー》大谷翔平27歳が本音で語った「僕がバントヒットだとオモロクないでしょう」「だから守備シフトはないほうがいい」

posted2022/03/31 17:02

 
《単独インタビュー》大谷翔平27歳が本音で語った「僕がバントヒットだとオモロクないでしょう」「だから守備シフトはないほうがいい」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

発売中のNumber『大谷翔平が待ちきれない。』ロングインタビューで、新シーズンへの想いを語った

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

PROFILE

photograph by

Nanae Suzuki

 発売中のNumber1048号『大谷翔平が待ちきれない』では、巻頭でメジャー5年目の開幕を目前に控えた大谷翔平のロングインタビュー「最初のピークは、今年きます」を掲載している。自信に満ちた言葉の数々に、MVPを獲得した昨季の再現、いや“昨季越え”への期待は高まるばかりだ。今回は誌面の一部を抜粋して紹介する。(全2回の前編/後編へ)

大谷翔平(以下、大谷) たとえば打率を上げたいと思うなら、逆方向へ打てばいいじゃないですか。来年から守備シフトが禁止になるという可能性もありますけど、今のままのシフトを敷かれた中で打率だけを求めるなら、セーフティバントをすればいいし、守っていないところを狙って打てばいい。でも、それじゃ、おもしろくないでしょう。

――いやいや、たとえば去年のバントヒットはかなり盛り上がりましたよ。

米アリゾナ州でキャンプを行うエンゼルス。今回のNumber最新号ロングインタビューはアリゾナのスタジオで行った ©Nanae Suzuki

大谷 これが優勝争いをしていて残り20試合くらいの状況とか、ポストシーズンのような短期決戦だったら逆方向を狙ってもいいし、バントヒットもいいと思うんです。ただホームランを打てるバッターが毎試合、逆方向のシングルヒットを狙うのを見ていて楽しいかと言われたら、僕は絶対に楽しくないと思うんです。ファンの人が見ていて何が楽しいのかを考えると、バントヒットもたまにするからおもしろいんじゃないかと……ホームランを打つ人がたまーにバントをして一塁へ走るから、その姿が『オモロイな』となるわけで、それが毎試合になってしまったら“オモロク”ない。だから僕は守備シフトはないほうがいいと思っています。そこは制限をかけたほうがおもしろいじゃないですか。

「どんな場面でも、ストライクを振ったらホームランを打つ」

――シフトが禁止されれば打率も上がって三冠王も見えてきます。それは来年のお楽しみとして、今年はOPS“千”(出塁率+長打率が1.000、昨年の大谷はOPS0.964)という目標もあります。

大谷 そこを目指すのであれば、シフトにかかることがあったとしても自分の形で振って、自分のスイングをしなくちゃいけない。フォアボールをシングルヒットと考えて、長打をしっかり打っていけば、その数字に近づくと思います。

――その自分のスイングというのはある程度、完成していて、あとは精度の問題だけという段階なんでしょうか。

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