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鈴木誠也が語る“LINE友達”大谷翔平への思い「彼の活躍があるから、僕も…」 打撃センスにカブスのエースは「味方で良かったよ(笑)」
posted2022/04/23 11:03
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
「たかが1週間ですし」
週間MVPを受賞した際の鈴木誠也の言葉だった。
彼は新人選手。しかも、開幕からわずか2週しか経っていない。日本から海を渡れば、新たな環境でのベースボールには、技術的な適応課題が山ほどある。加えて、相手は毎試合、毎打席が初対戦の投手ばかり。ストライクゾーンだって審判によってかなり違う。それなのに結果を残したことに対し「たかが1週間」と鈴木は言う。そして、続けた。
「これから続けられなかったら、意味がないと思うんで。しっかり今後も頑張ってやれるようにやりたいなぁとは思いますね」
現地記者の疑問に鈴木が即答したこと
11日から17日の1週間で、鈴木は打率.412、3本塁打、5打点に加え、2敬遠を含む5四球を選んだ。出塁率は.545、長打率は.941、OPSは1.486。文句なしの成績だった。
受賞後、米メディアは短期間で適応を果たす鈴木からその理由を聞きだそうとしていた。ある記者が聞いた。
「相手投手のデータはどのように分析しているのか?」
鈴木は即答した。
「見てないです」
一瞬、その場は凍った。だが、すぐに爆笑の渦へと変わった。