2）金光大阪：オリジナル度★★★★★

『金光マーチ』（1～4）や、チャンステーマの『Go fight金光』など、オリジナル曲が中心のラインナップ。『金光マーチ』は、明るくポジティブな曲調で、チャンスの時に盛り上がるという「3」が、特に人気が高い。吹奏楽部員は、「応援でよく使われている歌謡曲やアニメの曲をやりたいという声もなくはないが、金光らしさを大切に、伝統の応援曲にこだわっています」と、自分たちのオリジナル曲に誇りを持っている。

伝統のオリジナル曲『金光マーチ』を演奏する、金光大阪高校吹奏楽部 ©Yukiko Umetsu

3）高知：シンプル度★★★★★

　数十もの応援曲を用意する学校も少なくない中、レディー・ガガの『ポーカー・フェイス』『ボーン・ディス・ウェイ』、『ウルトラマンネクサス』のオープニング曲『英雄』の3曲をリピートして演奏するという潔さが光った。同校吹奏楽部員が9人しかいないことから、マーチングの名門・四條畷学園（大阪）が友情応援に駆けつけ、2校で力強い演奏を披露。吹奏楽部顧問によると、「似たような曲を演奏する学校が多いので、他の学校はやらない曲を意識して選んだ」という。

　コロナ禍で練習時間が少ない中友情応援を頼むにあたり、応援曲が何曲もあると負担がかかることから、四條畷学園側への配慮も感じられた。

豊富な打楽器で力強く演奏する高知アルプス。四条畷学園マーチングとの合同応援だ ©Yukiko Umetsu

4）大阪桐蔭：流行最先端度★★★★★

　異次元の強さで4年ぶり4度目の優勝を果たした大阪桐蔭は、オリジナル曲『You are スラッガー』などの定番曲に加え、最新曲をいち早く取り入れることでも知られている。

【次ページ】　5）大島：豊かな郷土色度★★★★★