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高松宮記念はレシステンシアが“一枚上”だが…”競馬を理解”したメイケイエールなど、逆転の可能性がある馬は“3頭”いる
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/03/26 17:00
昨年のチューリップ賞勝利時のメイケイエール
一発がある“気になる2頭”は…
これら2頭の牝馬を脅かすのは、朝日杯フューチュリティステークスを制した2頭の牡馬だと思われる。
3歳時、皐月賞とダービーでコントレイルの2着となったサリオス(牡5歳、父ハーツクライ、美浦・堀宣行厩舎)は、これまで実戦で走った最短距離が1600m。1200mへの対応がカギとなるが、堀調教師がコメントしているように、もともと体形やフットワークは短距離向きなので、いきなり一発があっても不思議ではない。
グレナディアガーズ(牡4歳、父フランケル、栗東・中内田充正厩舎)もスプリント戦で走るのは初めてだが、芝1400mの未勝利戦で勝ち上がり、前走の阪神カップを完勝しているように、距離の心配は無用だろう。
◎レシステンシア
○サリオス
▲メイケイエール
やはり、高いレベルで安定したパフォーマンスを発揮しつづけているレシステンシアがここでは一枚上か。調教後の馬体重が前走時からプラス30kgの528kgもあったが、牡馬と違い、牝馬のプラス体重は好材料であることが多い。
天気予報では土日に傘マークがついており、馬場悪化が懸念されるが、重馬場でも桜花賞2着、昨年のこのレースでも2着と実績があるので不安材料にはならない。
サリオスは、距離が明らかに長かったダービーでも2着になるなど、能力に幅があり、それがスプリントへの対応力となって表れるような気がする。
心情的にはメイケイエールに頑張ってもらいたいので、単複を買おうと思う。外の17番枠を引いた。他馬に囲まれる心配がなく、競馬がしやすくなるはずだ。