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PL学園vs大阪桐蔭、プロ入り後の成績ベストナインは? KKコンビvs中田翔や森友哉ら最強レベル! ただ控えの層を比べると…

posted2022/03/24 11:05

 
PL学園vs大阪桐蔭、プロ入り後の成績ベストナインは? KKコンビvs中田翔や森友哉ら最強レベル! ただ控えの層を比べると…<Number Web> photograph by Sports Graphic Number/Kou Hiroo

PL学園出身の清原和博と、大阪桐蔭出身の中田翔。大阪の二大名門校は数々の強打者を輩出した

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Sports Graphic Number/Kou Hiroo

プロ野球、センバツと一気に球春到来した。このタイミングで「同じ都道府県の野球名門校」の2校出身者のプロ入り後の成績で“選抜チーム”とベストナインを作ってみた(全3回/神奈川編広島編も)

 出身校別のベストナインは、学校のカラーと選手の個性が不思議とつながって興味深いものだ。今回はライバル校対決でベストナインを見ていく。まずはPL学園と大阪桐蔭。ともに大阪府の新興私学として台頭し、全国的にも圧倒的な強さを誇った。

 各校の歴史とともに、出身者をプロ入り後の成績とともに見ていこう。

☆PL学園高校☆
<甲子園通算成績>
春 出場20回 48勝17敗 優勝3回 準優1回
夏 出場17回 48勝13敗 優勝4回 準優3回

 1955年、大阪府南部の富田林市に学校創設。翌年から夏の予選に参戦し、1962年春の甲子園に初出場しベスト8、夏も出場して2回戦まで進む。1970年の夏は決勝に進出し、東海大相模に敗れて準優勝。この頃には昭和の大阪府の高校球界を席巻した「私学7強(興国、明星、浪商、北陽、近大附、大鉄、PL学園)」の一角を占めたが、他の6校は戦前の創設であり、飛びぬけて歴史の浅い学校だった。

 鶴岡泰監督が就任した70年代後半からは、大阪府だけでなく全国で有数の強豪校となり、さらに中村順司監督が就任した1980年からは春夏連覇2回など圧倒的な成績を残す。

 その頂点は桑田真澄、清原和博のKKコンビによって圧倒的な優勝を飾った1985年夏だろう。清原は甲子園歴代最多の13本塁打、桑田は戦後、最多の通算20勝を記録した。

 しかし甲子園決勝進出は1987年の春夏連覇が最後、2009年を最後に甲子園からも遠ざかり2016年には休部となった。

2000安打以上が6人もいる超強力打線

 さて成績をもとにしたメンバーだが――以下の顔ぶれをスタメンに選んだ。選手名の後の数字は卒業年度。※は2022年開幕時に日米球界(独立リーグ除く)でプレーする現役選手、数字はNPB通算成績(2021年シーズン終了時)。

1中/松井稼頭央1993(2090安201本837点363盗 率.291)
2遊/宮本慎也1988(2133安62本578点111盗 率.282)
3二/立浪和義1987(2480安171本1037点135盗 率.285)
4指/清原和博1985(2122安525本1530点59盗 率.272)
5一/加藤英司1966(2055安347本1268点136盗 率.297)
6右/福留孝介1995(1951安285本1075点76盗 率.287)※
7三/片岡篤史1987(1425安164本717点35盗 率.270)
8左/新井宏昌1970(2038安88本680点165盗 率.291)
9捕/木戸克彦1978(505安51本226点8盗 率.230)

 2000本安打以上が6人、1000打点以上が4人。質・量ともに間違いなく高校最強の顔ぶれである。

【次ページ】 今岡・吉村・小早川・今江・サブロー・坪井ら“控え”も強すぎ

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PL学園高校
大阪桐蔭高校
松井稼頭央
宮本慎也
立浪和義
清原和博
加藤英司
福留孝介
片岡篤史
新井宏昌
木戸克彦
今江敏晃
小早川毅彦
サブロー
今岡誠
坪井智哉
吉村禎章
金森栄治
桑田真澄
尾花高夫
野村弘樹
前田健太
金石昭人
入来祐作
橋本清
西岡剛
平田良介
中田翔
中村剛也
浅村栄斗
森友哉
藤原恭大
山足達也
根尾昂
岡田雅利
大西崇之
江村直也
香月一也
今中慎二
岩田稔
藤浪晋太郎
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