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エフフォーリアの調教師がズバリ明かした“今年のレース出走プラン”とは?「まずは大阪杯。宝塚記念もあるかも。そして秋は…」
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2022/03/19 17:00
厩舎でのエフフォーリアと鹿戸調教師
鹿戸師の告白「去年は正直まだしっかりしていなかった」
では実際にこれまでと同様の結果を残せるのか、はたまたそれ以上のパフォーマンスを発揮出来るのか、このあたりについて指揮官はどう考えているのだろう?
「3歳であれだけ活躍したけど、正直まだしっかりしていない感じはありました。それがここにきて筋肉の付き方にメリハリがついて弱さが解消されてきたり、子供っぽさがなくなってきたりと、更に成長してきた感があります」
あれだけの成績を残しながら更に成長するとなると、恐ろしい馬になるのでは?と改めて問うと、真顔で答えた。
「そうなんですけど、本当にまだまだ伸びしろがある馬なんです」
では逆に不安に感じている部分はないのか? と聞くと、ワンテンポ置いてから口を開いた。
「まぁ、しいていえば初めての長距離輸送になる点でしょうか。放牧の際も最初の頃は多少ガタガタしていましたから」
「年度代表馬の名に恥じない競馬を」
しかし、ここまで言うと「でもね……」と言い、次のように続けた。
「賢い馬なので最近はそんな面もなくなり落ち着いているんですよね。天栄の輸送も全く問題ない。だから取り越し苦労になる事を願っています」
そして、最後は次のように言って締めた。
「年度代表馬の名に恥じない競馬をしなくてはいけませんからね。油断せずぬかりなく万全の仕上げが出来るように頑張ります」
復帰戦まであと約2週間。画竜点睛を欠くような事のないように、厩舎一丸となって最後の仕上げに臨む。今後の動向にも注目しつつ、大阪杯での戦列復帰に期待しよう。