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「アユムとホワイトの友情が…」「取材後、ホテル着が翌日の朝5時!」現地で唯一のブラジル人記者に“北京五輪への本音”を聞いた 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byDanielle Parhizkaran - USA TODAY Sports/JIJI PRESS

posted2022/02/19 11:04

「アユムとホワイトの友情が…」「取材後、ホテル着が翌日の朝5時!」現地で唯一のブラジル人記者に“北京五輪への本音”を聞いた<Number Web> photograph by Danielle Parhizkaran - USA TODAY Sports/JIJI PRESS

日本中が沸いた平野歩夢の金メダルと、ショーン・ホワイトからの祝福。ブラジル人記者の心も揺さぶったようだ

 13日に行なわれたスピードスケート女子500mでは、競技歴わずか5年のアメリカの29歳の黒人選手が高木美帆ら有力選手を抑えて優勝した。

 歴史的に、冬季五輪は欧米、オセアニア、極東の国の選手による大会で、中南米、アフリカ、中東、東南アジアなどの国は全く影が薄い。しかし、これらの地域でもトップアスリートが本気で取り組んだら、大きな脅威となりうるのではないか。

身体能力の高さはあるけど、設備がないので……

 たとえば、ブラジル人アスリートは高い身体能力、体の使い方の巧みさ、創造性、狡猾さなどを備えているから、冬季五輪のほぼすべての種目に適性があるだろう。

 夏季五輪で男女のフットボールとバレーボール、サーフィン、女子体操などで世界トップクラスの実力を備えていることからみて、スノーボード、フリースタイルスキー、スピードスケート(とりわけ身体接触があるショートトラック)、スキージャンプ、スケルトン、ボブスレーなどで成功を収める可能性がある。

 しかし、現実には練習施設がほとんどなく、競技会すら存在しない。一般の関心も極めて薄い。当面、平野歩夢も小林陵侑も高木美帆も谷愛凌も、心配する必要はなさそうだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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