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まさかの1勝4敗…カーリング女子なぜ苦戦?「五輪だからなのか…」解説者が現地で見た“フォルティウスの異変”「8エンドが鬼門に」あの“痛恨ミス”の本質
posted2026/02/16 19:15
カーリング女子日本代表・フォルティウスのスキップ吉村紗也香。持ち前の正確なショットは蘇るのか
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Tsutomu Kishimoto/JMPA
「表情がやや硬い」現地で見たフォルティウス
――2月15日の韓国戦を終えた時点で、日本代表のフォルティウスは1勝4敗と苦しい戦いが続いています。現地でご覧になっている石崎さんの目にはどんな状態に映っていますか?
石崎琴美(以下、石崎) 韓国戦後のインタビューで、小野寺(佳歩)選手が「状態は上がってきている」と話していたように、大会の入りから見てきて、現状はそこまで悪い状態ではないとは感じています。ですが、もうひとつ勝ちにつながる爆発的な力が出ていない。チームとして目指しているようなカーリングがまだ出せていないのかな、という印象です。
――五輪ならではの重圧がある、ということなのでしょうか。
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石崎 昨年12月の世界最終予選も現地で解説をさせていただきましたが、あのときのほうが初戦から「覚悟が決まっていた」ようには見えました。選手たちのたたずまいから気迫を感じましたし、特に吉村(紗也香)選手の表情がすごくよかった。当時と比べると、やはり五輪だからなのか、表情自体はやや硬いのかなと感じています。
「流れがいいときはショットの選択に迷わない」
――初日にスウェーデンとデンマークに連敗。特にデンマーク戦の負けは、すこしダメージが残りそうな内容でしたね。
石崎 デンマーク戦は4エンド目までに2回スチールされて、得点的には常に追いかける展開でしたよね。スウェーデン戦もそうでしたが、ずっと相手にゲームコントロールされてしまったのが苦しかったなと。結果的にデンマークには8エンドで追いついて、10エンドで勝つチャンスがありましたが、そこで仕留めきれなかった。課題としてあったのは、ドローウェイトのばらつきです。特にソフトウェイト。カーリングってTラインの前に置けるウェイトが正確にわかっていれば自然とテイク(アウト)もできるものなんですが、そこがつかめていないと難しくなる。逆に言えば、スイス戦はそこがうまくいっていました。
――たしかに強豪のスイスに勝利した3戦目では復調を感じさせました。

