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「藤井聡太竜王、車掌・くいだおれコスプレして“無”になってる…」 観る将マンガ家が描く《1月の将棋ハイライト》 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byJunsei Chida(illustration)/Takuya Sugiyama

posted2022/02/01 17:03

「藤井聡太竜王、車掌・くいだおれコスプレして“無”になってる…」 観る将マンガ家が描く《1月の将棋ハイライト》<Number Web> photograph by Junsei Chida(illustration)/Takuya Sugiyama

観る将マンガ家・千田先生が描いた「1月の将棋ハイライト」。2021年のイラストは関連記事からもご覧になれます!

 さらにその3日後に行われた朝日杯将棋オープンでは、連覇を目指して1回戦で船江恒平六段に勝利して好スタートと思いきや、準々決勝で「軍曹」こと永瀬拓矢王座相手に敗戦しました。千田七段と永瀬王座という実力者相手とはいえ……中継を見ていて「4日間で2敗」した藤井竜王を見るとは。

 ちなみに2021年の11月にも豊島将之九段(JT杯日本シリーズ決勝)、永瀬王座(王将戦挑決リーグ)で負けが続いたことも。そう考えると、トップ棋士の実力はやはりすごい……。

 なお順位戦B級1組は藤井竜王が8勝2敗で1位にいますが、千田七段が8勝3敗で2位に浮上。3位・稲葉陽八段、4位・佐々木勇気七段がいずれも7勝3敗と、昇級争いが風雲急を告げています。佳境を迎える順位戦、どんな結末を迎えるのか、すでにドキドキが止まりません。

3)藤井王位への挑戦権は誰に?+1月のハイライト

 最後に、将棋界全体の1月の出来事についても振り返っていきましょう。

 ABEMAでお馴染みのトーナメント企画は「師弟」編。僕たち夫婦ともに、その絆にエモさを感じるばかりです。

 今回特に注目したいのは、「コーヤン」こと中田功八段と「貴族」の佐藤天彦九段のチーム動画「師弟の盃」。酒を酌み交わしながら出会いの思い出話や、天彦九段が名人を獲得したときの心境を吐露していましたが、トーナメントに向けて中田八段が「まかせたぞ~天彦~」とほろ酔いで語る(でも本番ではしっかり勝つ)姿がたまりません。自分も参加してるつもりで、夜にずっと見てたい名作です。

 あと師弟トーナメントと言えば、Aリーグ2位決定戦・チーム木村戦に臨んだ深浦康市九段の控室の様子です。佐々木大地五段の対局を見守りつつ、ペットボトルの栓で頭をマッサージしてたんですが、すごくオチャメに見えました。

 オチャメと言えば、竜王戦トーナメントの表彰式でのこと。藤井竜王や1組優勝の永瀬王座が出席する中で、6組優勝の折田翔吾四段がいきなりの熱唱(笑)。「アゲアゲさん」こと折田四段は将棋ユーチューバーとして活動してプロ編入試験に合格。その後も関西でも話題になっているそうなので、新たなキャラクターとして注目したいと思っています。

 そして2月1日からは藤井王位への挑戦権を懸けた王位リーグが開幕します。

<紅組>
豊島将之九段、佐々木大地五段、近藤誠也七段、西尾明七段、黒沢怜生六段、伊藤匠四段

<白組>
羽生善治九段、澤田真吾七段、池永天志五段、糸谷哲郎八段、千葉幸生七段、久保利明九段

 初めてご紹介できる棋士が出てくるのもうれしいので、ぜひ新鋭の台頭にも期待したいと思います。もう1回Numberの将棋特集号を読み返しながら(笑)、2月もぜひ名局の数々を堪能したいと思っています!(構成/茂野聡士)

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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