《将棋会館イラスト取材》観る将マンガ家が驚きっぱなし「中村太地七段、心も手も美しい」「あ、あれ…渡辺明名人？」

「今度、中村太地七段に将棋会館で取材することになったんですが、千田先生もご一緒にどうですか？ 前回の竜王戦観戦レポートがとても好評だったので、将棋会館の周辺を描いていただけると嬉しいなあと」

　秋に入って、編集担当さんからLINEでこんなお声がけをいただきました。「うおーーーありがとうございます！！」と返しちゃいますよね、そりゃ。ということで、11月下旬の晴天の1日、行ってきました。千駄ヶ谷の将棋会館探検へと。

「一、十、百、千、万、じゅうまん……」の高級将棋盤が

　喜び勇んで、棋士の皆さんが戦う東京・将棋会館に到着。観る将になって1年ほどが経ちますが、実はここに来るのは初めてです。5階建ての建物はまさに「将棋の館」という印象で、入るだけでドキドキしましたが、1階にあるのは、売店スペースでした。棋士の方々の扇子やABEMAトーナメントの記念Tシャツまで多種多様な商品があるな……と眺めていたところ、太地先生と編集担当さんとも合流。太地先生が色々と説明をしてくださいました。

©Junsei Chida

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「ありがたいことに、将棋に関する多くの書籍が出版されています。私（太地先生）の書籍も置いてくださっていますね」

「駒や盤なども販売しているんですよ」

　へえー、これは面白い商品がいっぱいあるなあ。そう思って眺めていると、陳列棚に入った将棋盤の価格が「一、十、百、千、万、じゅうまん、ひゃ、ひゃく……」。まさにケタ違いの高級品に、編集担当さんと一緒に一瞬のけぞりました。もちろん買い求めやすいものもありました、と強調しておかねば（笑）。

対局室入口には「前日の対局カード」が！

　さて、太地先生から「入れるスペースをいくつかご紹介しますね」とのご厚意で、いくつかの場所を見せてもらいました。

　まずは4階、対局室の入口。訪れた日は対局がほぼ組まれていない日だったのですが、これがレアなことに各対局場で開催された「前日の対局カード」が残っていました。

「あっ、伊藤匠四段、昨日対局していたんだ」

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