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スクラム経験者の元アイドル!? ラグビー部時代と『スクール☆ウォーズ』を語りまくる浅野杏奈21歳の魅力とは
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph byKiichi Matsumoto
posted2021/12/29 11:02
ラグビー情報番組『ラグビー わんだほー!』の共演陣とスクラムを組む浅野杏奈(左から2番目)。ラグビー経験を活かして「リーグワン」の魅力を伝えていく
――番組収録に立ち会いましたが、人生初MCとは思えない喋りでした。
浅野 今回ラグビー番組のMCのお話を頂いてから、1日2時間は勉強をしました。しばらくラグビーから離れていたので、日本代表戦を観たり、ラグビー漫画を読んだり。台本はひたすら読み込みました。
――ラグビー日本代表戦を観たんですね。
浅野 最近のテストマッチは全部見ました。11月のスコットランド戦は、負けましたけど良い試合でしたよね! シオサイア・フィフィタ選手(花園近鉄ライナーズ)の大ファンになりました。小学校ではラインアウトのリフトがなかったので、ラインアウトをめっちゃ見ちゃいました。誰が持ち上げてるんだろうみたいな(笑)。
――2019年のラグビーW杯は観ましたか?
浅野 懐かしいですね……。現地には行けませんでしたが、家族でテレビ中継を観ていました。最後の南アフリカ戦だけお仕事で観られなかったので、姉からLINEで実況中継をしてもらっていました。松島幸太朗選手(現・仏クレルモン)が好きになりすぎてTwitterをフォローしました。“超絶にわか”ですよね(笑)。
姉の影響でコアラーズへ、心を掴まれた「楽苦美」
――そもそもですが、小学校でラグビーを始めたきっかけは?
浅野 5歳上の姉がコアラーズに所属していたので、いちおう説明会だけは行ってみたんです。そうしたらラグビー部の先生から「ラグビーは楽しくて苦しくて美しいスポーツ。『楽苦美』なんだよ」と教えてもらい、その言葉で心を掴まれました(笑)。
――当時の女子部員は何人?
浅野 私だけでした。でも次の年に女子が3人も入ってきてくれたんです! そのうちの1人の子は、いま大学(青山学院大)のラグビー部でトレーナーをしています。
――男子が大多数のラグビー部に4年間も在籍できた理由は?
浅野 本当にファミリーのような温かいチームで、絆があったからですね。私は足が遅くて試合には出場できず、応援担当でした。でも、ただ楽しくて在籍していました。辞めたくなかったですね。
――男子部員とも絆があった?
浅野 ありました。男子部員はみんな優しかったです。アイドル時代に「彼氏とかできなかったの?」と聞かれましたが、その感覚がまったくなくて本当に「仲間」という感じでした。私の代では久野太嗣(たかつぐ)君が大学で続けています。酒井大河君はラグビーをしたくて高校から全国強豪の仙台育英に行って、今も大学(立正大)でプレーしています。
――男子部員にとっては仲間でありつつ、アイドルだったのでは?
浅野 いやー、当時の私は髪の毛が爆発していましたし、それはないと思います。赤白帽をかぶって練習している姿を見て、母が「ペドロ・マルチネス」と形容したくらいです。キャップの両脇からアフロヘアーが飛び出していた元メジャーリーガーです。