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スクラム経験者の元アイドル!? ラグビー部時代と『スクール☆ウォーズ』を語りまくる浅野杏奈21歳の魅力とは
posted2021/12/29 11:02
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph by
Kiichi Matsumoto
度肝を抜かれた。
タレント、女優として活動する浅野杏奈(あさの・あんな)のことだ。
東京都出身の浅野は2000年12月25日生まれの21歳。スカウトをきっかけに中学生の時に芸能界入り。2016年から5年間はアイドルグループ「マジカル・パンチライン」の一員として活動した。
20年のグループ卒業からおよそ1年後、浅野は「人生初」のチャレンジに臨んだ。スポーツ番組のMCだ。日本テレビ『ZIP!』でレポーターは務めているが、番組司会は初めてだった。
しかもコアなスポーツファンに支持されるスポーツテレビ局「J SPORTS(ジェイ・スポーツ)」にて22年1月から始まるウィークリーのラグビー情報番組『ラグビー わんだほー!』。イメージ刷新を企図して、制作陣は21歳の元アイドルにメインMCを依頼した。
「4年間ラグビーをやっておりまして……」
浅野は12月下旬、MCとしての初収録に臨んだ。21年末に初回放送があった『ラグビー わんだほー!』の特別番組だ。
人生初の司会進行。番組プロデューサーはじめ全スタッフが見つめる、最初のリハーサル――。抜擢はしたものの不安もあった制作陣をよそに、聞き取りやすい声で、流暢かつ明朗に彼女は喋り始めた。
「ラグビーに虜の皆さんもこれから虜になる皆さんも初めまして。『ラグビー わんだほー!ジャパンラグビーリーグワン開幕スペシャル』。MCを務めさせて頂きます浅野杏奈です。今回は2022年1月7日から始まる『リーグワン』の開幕スペシャルとして、リーグワンの“わんだほー!”な見どころをたっぷりとご紹介します!」
収録後、共演者は手放しで絶賛した。
「初MCだから失敗するのかなと思ったら、めちゃくちゃ上手かったです」(ラグビージャーナリスト・村上晃一)
「落ち着いていて声も良い。素晴らしい司会者です」(元ラグビー日本代表・大西将太郎)
「上手すぎて、逆に僕にプレッシャーが掛かりました」(元ラグビー日本代表・真壁伸弥)
さらなる衝撃もあった。浅野が番組冒頭の自己紹介で言っていた。
「私自身、小学校3年生から4年間ラグビーをやっておりまして――」
プレーしていたチームの愛称は「コアラーズ」、正式名称は「青山学院初等部ラグビー部」。日本最古の小学校ラグビーチームとして知られる伝統チームだ。付属校出身の浅野は現在、青山学院大学に通う3年生である。
喋れば喋るほど饒舌な語り、パンチの効いたワードで人を驚かせる。浅野杏奈とは一体何者なのか――。番組収録後のインタビューでも驚きと発見は続いた。