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スクラム経験者の元アイドル!? ラグビー部時代と『スクール☆ウォーズ』を語りまくる浅野杏奈21歳の魅力とは
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph byKiichi Matsumoto
posted2021/12/29 11:02
ラグビー情報番組『ラグビー わんだほー!』の共演陣とスクラムを組む浅野杏奈(左から2番目)。ラグビー経験を活かして「リーグワン」の魅力を伝えていく
――選手時代のポジションはフッカーだったと聞いたのですが、本当ですか…?
浅野 3年生ではポジションはありませんでしたが、4年生の菅平合宿の時にはフッカーに決まっていて、スクラムも組んでいました。「肩が強い」というのが理由でした。
――肩が強い?
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浅野 どうやら母もビックリして聞いたみたいなんです。菅平合宿に応援に行ったら、娘がフッカーとしてスクラムを組んでいたので「なんでウチの子はあんなに圧のかかるポジションなんですか?」と(笑)。そうしたら「肩が強いからです」と。たしかに私の当時の写真を見たら、フランケンシュタインというか、衣紋掛けのような肩をしてるんです。
――娘がスクラムを組んでいたら、お母さんはめちゃくちゃ心配ですよね。
浅野 いえ、『ケガをするんじゃないか』という心配ではないです。『ウチの子で務まりますか?』『スクラムを押されて迷惑をかけませんか?』という心配の方です。
――そっちですか!?
浅野 体育会系なので。運動会の1カ月前からリレーの練習をする家です(笑)。だから「カワイイ」と言われて育てられたわけでもなく、アイドルは絶対に無理だと思っていました。でも事務所の方からの勧めもあって「やるんだったら」と覚悟を決めました。
魔法のような決め台詞という意味の「マジカル・パンチライン」というグループです。グループでは地のキャラを活かしてくれて「熱血担当メラメラ」というキャッチフレーズで活動させてもらいました。自分の強みを知ることもでき、本当に有意義で、本当に楽しい5年間でした。
パン屋さんでスカウト、21歳なのに「イソップ~」
――芸能界に入ったそもそもの理由は何だったんですか?
浅野 中学時代(青山学院中等部)に、近所のパン屋さんでスカウトされました。芸能界はほんのちょーっとだけ興味があったんですが、自分にはありえないと思っていました。でもお芝居への憧れもあって。
――いずれラグビードラマへの出演オファーが来るかもしれませんね。
浅野 ラグビードラマ、面白いですよね! イソップ~!
――イソップ? まさか『スクール☆ウォーズ』!?
浅野 ラグビーから離れていた中学時代に『スクール☆ウォーズ』(TBS系/1984年)を観てたんです。あれを観たら全員ラグビーファンになりますよ! 母が大好きで『ヒーロ-』(同ドラマ主題歌)を歌っていて、歌から入って、自分でレンタルしてきた記憶があります。
――『スクール☆ウォーズ』は80年代の熱血スポ根ドラマですが、山下真司さんが演じた滝沢賢治のような熱血教師はアリですか?
浅野 全然アリです。シビれますよね。愛を感じるじゃないですか。ドラマのストーリーも面白かったです。ヒロインの伊藤かずえさん(富田圭子役)が複雑な家庭環境だったり、『タッチ』を歌ったマネージャー役の岩崎良美さん(山崎加代役)が事故で死んでしまったり……。あんなに献身的なマネージャーだったのになんで! みたいな(笑)。イソップも死んじゃうし。
――21歳ですよね!? 『タッチ』を歌った岩崎良美さん、は普通出てこないですよ。
浅野 昭和歌謡が大好きなんです。Winkさんとか。一番歌っているのは『愛が止まらない』ですね。最近は斉藤由貴さんの『卒業』にドハマリしています。変わり者ですいません。
――自分のイメージは「変わり者」なんですね。
浅野 そうですね~。熱中しすぎる性格なんです。中学時代に好きになった『名探偵コナン』は今も一途に追いかけています。Bリーグのお仕事を受けた時も、当時はほとんど知らなかったのですが、今は『三度の飯よりBリーグ』です。今回ラグビーのお仕事を頂いたので、また変わり者の本領を発揮してしまいたいと思っています。