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フランス・フットボール通信BACK NUMBER
《メッシ、デブライネらが質問》U21最優秀選手、バルセロナのスター候補ペドリが全部答えた19歳の素顔「家ではきちんとできない…」
text by
フランス・フットボール誌France Football
photograph byL’Équipe
posted2021/12/30 17:03
バルセロナの自宅キッチンで撮影に応じるペドリ。私服だと、どこにでもいる若者にしか見えない
ピッチ上でもピッチ外でも常に喜びを得ている。それが性格を最もよく表しているといえるのか?
質問者=ジェラール・モレノ/ビジャレアルのフォワード。スペイン代表でのチームメイト
その通りで、ジェラールとはとてもいい関係を保っている。彼はよく笑うし、代表でブッフェ形式の食事のときはよく一緒に食べている。
僕は自分の人生を幸福にしたい。喜びはさらなる喜びをもたらす。それからここまで成し遂げてきたことに誇りを感じているし、それがこれからも続いていくことを願っている。僕の島でのプレースタイルと生活スタイルを具現できたのは大きな誇りだ。僕はそんな人間で、日常生活でも常にどこかリラックスしている。のんびりした生活だといえる。そして何かに情熱を傾ける人間で、僕の場合はそれがサッカーだ。
カナリア諸島に住むのは、人生を謳歌して微笑みを絶やさない人たちだ。僕らの知るスペインとはすべてが異なっている。本土からカナリア諸島を訪れる人は、すべてが少し小さいと感じるかも知れない。たしかにここのような大きさはない。そしてカナリア人には、《小さな》場所からやって来て大きなものに到達するという共通の特徴がある。
ピッチ上ではあれほどきちんとしているのに、家では凄くルーズなのはどうしてか?
質問者=フェルナンド・ゴンサレス/ともに暮らすペドリの兄
(微笑みながら)ピッチの上でエネルギーを使い過ぎているから、家ではきちんとできないのかも知れない……。兄には「それを拾え」といった類のことをよく言われるよ。ただ、彼は、本当に力になってくれている。僕にとってはかけがえのない存在のひとりだ。僕も彼に頼りきっている。僕らの関係は特別だし、彼なしでは僕の成功はあり得なかった。兄が僕を練習に連れて行き、食事の用意もしてくれる。僕が足をしっかりと地につけるように育ててくれた両親も、いろいろアドバイスしてくれるけど……。
環境保護にはどんな意味があるのか?
質問者=ラース・ベックリング/ペドリがアンバサダーを務めるキックアウト・プラスチック運動の代表
もの凄く大事なことで、僕らの世代が真剣に考えて取り組んでいくべきものだ。環境を破壊しつつある今こそ行動を起こす必要がある。僕はテネリフェで育った。島は観光で成り立っていて、自然の美しさが最大の売り物だ。それが破壊されてしまったら、島はいったいどうなるのか……。僕らには自覚してやるべきことがある。僕がこのプロジェクトを通じてやろうとしているのもそれだ。まったく無自覚にやりたい放題の人もいれば、危機感を抱いている人もいる。未来の世代のために美しい地球を残したい。サッカー選手であることが、メッセージを伝える一助になっている。