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フランス・フットボール通信BACK NUMBER
「このズラタンの野郎!」と叫びだしたくなったことも…ドンナルンマが語るミラン時代と出場機会激減のPSGでのライバルとの関係
posted2021/12/22 06:01
text by
フランス・フットボール誌France Football
photograph by
L’Équipe
ジャンルイジ・ドンナルンマインタビューの後編である。
私事になるが、筆者(田村)が投票しているのは男子バロンドールとヤシン・トロフィーのふたつである。女子バロンドールは別の日本人ジャーナリストが、また21歳以下の若手に与えられるコパ・トロフィー(ペドリの受賞インタビューはドンナルンマの後に掲載予定)は歴代のバロンドール受賞者が投票をおこなっている。
今年のヤシン・トロフィーは、ドンナルンマとエドゥーアル・メンディ(チェルシー、セネガル代表)の一騎打ちになると見られていた。本命はドンナルンマだが、彼はパリ・サンジェルマンに移籍してからレギュラーポジションを得ていない。それがマイナス要素になると思っていた。筆者はメンディを1位に推した。
だが、結果は、メンディの404ポイントに対しドンナルンマは594ポイント(3位はヤン・オブラク=アトレティコ・マドリー、スロベニア代表の155ポイント)。大差での受賞だった。EUROのインパクトはそれほど大きかったのだろう。
1999年2月25日生まれの22歳。日本でいえば畑岡奈紗、渋野日向子、小祝さくら、勝みなみ、原英莉花ら黄金世代の女子ゴルファーと同学年、狭間の世代の稲見萌寧と同じ年である。17歳6カ月での代表デビュー以来、イタリア代表歴はすでに40回を数える。5年契約を結んだPSGでも、35歳のケイロル・ナバスからスタメンを奪うのはそう遠い日ではないだろう。洋々たる未来が、ドンナルンマの前には開けている。(全2回の2回目/#1から続く・肩書などは『フランス・フットボール』誌掲載当時のままです)
(田村修一)
ミランで最後の試合のユニフォームに袖を通した瞬間
この2021年という素晴らしい年には特別な思いがある。ミランで過ごした8年間は……、ミランは僕の家族であり、人生最良のときでもあった。
ミランはミランの選択をして、僕は僕の選択をした。ただ、クラブとは何の問題もないし、かつてのチームメイトやティフォジとも問題はない。すべては僕の心に残っている。難しい時期が続いた後に、クラブを再びCLの舞台に導けたのは大きな喜びだ(20−21シーズンを2位で終了。ドンナルンマ自身もリーグ最優秀GKに選ばれた)。ミランは自分たちが本来そこにいるべきCLという戦いの場に復帰した。