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“メッシが憧れた天才”アイマールに独占直撃 「指導者で印象深い2人はビエルサと」「今のリオネルは実に知的だ」

posted2021/12/22 11:02

 
“メッシが憧れた天才”アイマールに独占直撃 「指導者で印象深い2人はビエルサと」「今のリオネルは実に知的だ」<Number Web> photograph by Alexander Hassenstein - FIFA/Getty Images

アルゼンチンが誇るテクニシャン、アイマールは現代サッカーをどう見ているのか

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セルヒオ・レビンスキー&マリロ・バレラ

セルヒオ・レビンスキー&マリロ・バレラSergio Levinsky & Marirró Varela

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Alexander Hassenstein - FIFA/Getty Images

アルゼンチンの名手と言えば真っ先に思いつくのがメッシ。そのメッシにとって“アイドル”だったことで知られるのが、パブロ・アイマールだ。バレンシアなどで一時代を築いたクラッキは今、アルゼンチン代表でコーチを務めているが、当時と今、日本サッカーへの印象について語ってくれた(翻訳:井川洋一/全3回、#2,#3

 アルゼンチン代表の一員として1997年のワールドユース(現U-20W杯)を制し、2000ー2010年代にはスペインやポルトガルの強豪で活躍したパブロ・アイマール。愛らしい風貌と類稀な技術を備えた小柄なファンタジスタには、リオネル・メッシも憧れていたという。そんな両者は今夏、アルゼンチン代表のアシスタントコーチと主将としてコパ・アメリカに臨み、28年ぶりのメジャータイトルを獲得した。本人も周囲も待ち焦がれた、メッシのA代表での初タイトルだ。

 その後、日本にもファンの多いアイマールとの独占インタビューに成功した。かつて医学の道も志した知的な指導者の貴重な言葉をお届けする。

現在のアルゼンチンは見事なハーモニーを

──アルゼンチンのコパ・アメリカ優勝、おめでとうございます。あなたはコーチとして、1993年以来となる代表のメジャータイトル獲得に貢献しました。28年ぶりのトロフィーを手にできた最大の理由はなんでしょう?

「どうもありがとう。まず、このアルゼンチン代表は、素晴らしい人格を持った選手や指導陣、関係者で築かれているチームです。そして(リオネル・スカローニ)監督は、実に明確なフットボールの哲学を持っている。選手たちはそれを完全に理解し、ピッチ上に描いてくれる。いや実に、現在のアルゼンチン代表は見事なハーモニーを奏でているのです」

──開催も危ぶまれた疫病下の南米選手権でした(当初はアルゼンチンで開催される予定だったが、開幕2週間前にブラジルに変更)。

「当然、私たちにも困難が立ちはだかりました。すべての試合の直前に現地に入り、試合後すぐに帰国して、ブエノスアイレスのエセイサ空港の近くにある代表キャンプ地に戻らなければならなかったのです。とはいえ、どのチームも似たような状況にあり、不平を言っても仕方がないので、私たちはこの特別な機会を楽しむようにした。

 何が起こるかわからないけれど、とにかくベストを尽くそう、と。幸運にも、そんな姿勢が実を結び、最高の結果を掴むことができた。もし途中で大会が中止になったり、チームが早期敗退したりしていたとしても、あの日々は無駄なものにはならない。そんな風に振り返れる時間でした」

──リオネル・メッシがついに、A代表の主要タイトルを手にしました。

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