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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
久保建英はなぜ“前節決勝点”なのに途中出場、ボールが回ってこなかったか… “試合展開と悪天候の不運”とは〈撮影者の視点〉
posted2021/12/15 17:04
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
12月10日、金曜日のナイターで行われたリーガ17節マジョルカvsセルタを撮影しました。
前日のELレアル・ソシエダ-PSV戦を撮影したサンセバスチャンよりマジョルカに向かったのですが、空港までの高速道路で前日の豪雨のために土砂崩れが起きており、多少ですが足止めを食ってしまいました。
また目的地のマジョルカ島には暴風警報が出ていたのですが、着陸態勢に入ってからの15分ほどの飛行機の揺れはかつてないもので、とんだ旅路となってしまいました。
試合の見どころは前節、怪我から復帰したばかりながらアトレティコ・マドリー戦で見事な決勝点を奪った久保が今節どのようなプレーを見せるのかでした。
前述した通り、暴風警報が出ていたマジョルカですが、スタジアム内にも強風が吹き荒れていました。写真奥側から手前に向かいやや左手よりに風が吹いているのが分かります。
またキックオフ前にピッチ中央に敷かれる広告は、強風のため中止されました。
前節の決勝点で先発復帰に期待が寄せられたが
前節の活躍で先発復帰にも若干の期待が寄せられていましたが、久保はサブでのスタートになりました。アップ前にはベンチで同じくサブとなったババと談笑していました。強風の影響がここにも見て取れました。
サブでのスタートとなりましたが、ボールを蹴る姿からは不安は感じられませんでした。
選手入場前のベンチですが、風が運んできたゴミで溢れていました。
選手入場。久保は両チーム入場後、一番最後に登場しました。
キックオフ直後には、TVカメラ脇に置かれた保護材のクッションがピッチ内に吹っ飛び、GKレイナが“救出”していました。また、ベンチ前にはますますゴミが集まってきているようでした。
先発出場のイ・ガンインは、ターンでマークを剥がすなど、精力的にプレー。一方で19分、マジョルカのクロスボールがセルタ22番サンティ・ミナの顔面に当たってしまい、搬送される事態に。脳震盪を起こしていたと思われますが、なんとか手を挙げ、無事を伝えていました。その後の検査でも問題はなかったと発表されています。