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激戦の新人王争い「栗林が60%、牧が40%」 完全試合男・槙原寛己に聞く“大豊作の2021年ルーキーは何が違う?”

posted2021/12/07 11:06

 
激戦の新人王争い「栗林が60%、牧が40%」 完全試合男・槙原寛己に聞く“大豊作の2021年ルーキーは何が違う?”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

混戦極まる今年のプロ野球新人王争い。15日に迫る発表を前に、巨人の元投手で新人王を獲得している槙原寛己氏に話を聞いた

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 12月15日に発表される新人王。今年はセ・パともに多くの新人選手が活躍し、例年以上に予想が難しい状況だ。

 そこで『Number Web』では「あなたが予想する新人王は誰ですか?」というテーマでアンケートを実施。セ・リーグの1位が栗林良吏、パ・リーグが宮城大弥という結果だった(#1でセ・リーグの結果、#2でパ・リーグの結果 を公開中)。

 宮城がダントツの票を獲得したパ・リーグ、栗林と牧秀悟で接戦となったセ・リーグのアンケート結果について、1983年に12勝をマークし、新人王を獲得した槙原寛己氏(元巨人)に感想を聞いた。

◆◆◆

槙原氏もうなる宮城大弥の“投球術”

 今年のプロ野球は、新人選手の活躍が目立つシーズンでした。まずパ・リーグですが、私もアンケートの結果通り、リーグ優勝に大きく貢献した宮城大弥(オリックス)の一択だと思います。

 勝利数も候補選手の中でダントツ(リーグ2位の13勝)。さらに防御率、勝率、WHIP……と、いずれの項目もリーグ屈指の成績でした。

 あれほど卓越した投球術を持つ若手投手は久々に見たような気がします。制球力を武器に、要所でカーブを投げて、打者のタイミングをずらす。要するに、MAX153キロのストレートを球速以上に速く見せるコツを心得ているんですね。

 よく「緩急をつける」と言いますが、簡単なように見えて、そもそもの球速差や、コーナーと高低を投げ分けられる制球力……と、高い技術が要求される投球術なんです。彼は見ていて本当に楽しいピッチャー。来年もさらなる飛躍を期待したいですね。

2位伊藤大海「“不動のエース”に成長してもらいたい」

 2位の伊藤大海(日本ハム)も素晴らしかった。

【次ページ】 混戦のセ新人王はだれか?「私が予想する確率では…」

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