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今年のJ1残留争いは“4チームが降格”…下位6チーム「ラスト5試合でどこが生き残るのか?」見極める4つのポイント
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images
posted2021/11/01 17:02
今年は4チームが降格と厳しい残留争い。残り5試合でどこがJ1に生き残るのか?
残り試合は、鳥栖、福岡、神戸、大分、札幌で、上位との対戦は神戸のみ、残留争い組とのカードは大分戦だけだ。大分との試合が大一番になりそうだが、その前の鳥栖、福岡との試合に勝っていなければ大分戦の意味もなくなってしまう。31得点、71失点で得失点差マイナス40は数字的には厳しく、湘南戦で負傷したガブリエウの状態も気になるが、選手は「絶対に残留する」とチームは一枚岩になっている。最後尾からまくって残留を果たせるか。横浜FCの動きが湘南とともに残留争いの大きなキーになるだろう。
試合が終わるごとに順位が変動する可能性も
残留争いで優位なのは、15位の清水、16位の湘南なのは、間違いない。勝ち点を重ねていく限り、降格はないので、自分たちの頑張り次第だ。
とはいえ、降格圏の17位の徳島、16位の湘南、15位の清水とは勝ち点1差で並んでいるので、試合が終わるごとに順位が変動する可能性が高い。最下位の横浜FCと残留ボーダーラインの16位の湘南までも勝ち点差は6で、まだ、生き残れるチャンスはどこにもある。
ただ、この状況の中で「自分たちは落ちない」と高を括っていると最後に痛い目にあう。最後の試合の笛が鳴るまで危機感を持って、諦めずに粘り強く戦う。当たり前のことだが、その当たり前のことを最終節まで徹底してできるチームが来季もJ1で戦う権利を保持することになる。