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4回転を跳んで「簡単な内容でした」…スケートアメリカ優勝・トゥルソワの“鋼のような筋肉”が示す北京への本気度〈体格比較も〉 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2021/10/28 17:00

4回転を跳んで「簡単な内容でした」…スケートアメリカ優勝・トゥルソワの“鋼のような筋肉”が示す北京への本気度〈体格比較も〉<Number Web> photograph by Getty Images

スケートアメリカにて優勝を果たしたロシアの17歳、トゥルソワ。

“鋼のような筋肉”から伝わる北京への本気度

 これまで4回転を試合で成功させた女子は全て、ジュニアあるいはジュニア体型の小柄な選手たちだった。米国のアリサ・リュウはシニアの体型になった現在、4回転ルッツはもう跳んでいない。コストルナヤも、体が成長した昨シーズンは最大の武器の3アクセルを失った。

 トゥルソワ自身も、もはやジュニア体型の少女ではなくなった。それでも今季、ロシアのテストスケートで、フリーで4回転を5度成功させている。全身を鋼のような筋肉に包まれた今季のトゥルソワの体から、北京に賭ける本気度のオーラが伝わってくるようだ。

 その彼女の今季の最大のライバルは、昨年まで一緒に競ったコストルナヤでも、シェルバコワでもない。同じ門下生の15歳、カミラ・ワリエワになるだろう。フィンランディア杯では4回転を3度跳び、フリーで174.31を得てトゥルソワの持っていた女子ベストフリースコアの記録を超えた。総合249.24も、もちろん世界新である。

 ロシア女子の北京オリンピック代表争いは、疑いもなく世界一過酷な戦いになる。

 今週末からバンクーバーで開催されるスケートカナダには、そのワリエワと、コストルナヤ、そしてエリザベータ・トゥクタミシェワが出場する。このロシア3強に、日本の樋口新葉、三原舞依らがどこまで迫っていくか。またアリサ・リュウがどこまで点を伸ばしてくるかにも注目が集まりそうだ。

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