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4回転を跳んで「簡単な内容でした」…スケートアメリカ優勝・トゥルソワの“鋼のような筋肉”が示す北京への本気度〈体格比較も〉

posted2021/10/28 17:00

 
4回転を跳んで「簡単な内容でした」…スケートアメリカ優勝・トゥルソワの“鋼のような筋肉”が示す北京への本気度〈体格比較も〉<Number Web> photograph by Getty Images

スケートアメリカにて優勝を果たしたロシアの17歳、トゥルソワ。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Getty Images

 10月24日に終了したスケートアメリカ。女子はロシアのアレクサンドラ・トゥルソワが232.37のスコアで優勝した。

「もちろん今日の結果は嬉しいけれど、もっと内容のレベルを上げていきたいです」

 フリー後の会見で、トゥルソワは通訳を通してそう語った。

 映画「クルエラ」のサントラで、4ルッツと、2度の3ルッツを含む7度の3回転をノーミスで降り、全ての要素に加点がついた。通常の女子なら、会心の出来と言って良い内容だ。

 だがトゥルソワは「今日は4回転が1つだけの簡単な内容でした」とコメントした。それが嫌味に聞こえないのは、彼女は通常フリーで4回転を5回入れるという、男子顔負けの構成で滑ってきたからだ。

「ここでは足の怪我であまりきちんと練習ができなかったので、ちょっと滑る前は緊張しました」。だが怪我について本人は「あまり詳しいことは、お話したくないです」と多くを語らなかった。

別人のように大人びたトゥルソワ

 それにしても、マスクから出たちょっと妖艶な眼差しで記者席を見渡し、大人っぽい声で語るトゥルソワは、最後に会った2019年12月のGPファイナルの時とは別人だった。ペットの犬を抱いて会見台に座り、子供っぽくキャッキャと笑う彼女はもうそこにはいなかった。

【次ページ】 体が成長するにつれてジャンプミスも増え、焦りもあった

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