さらにオカダはこう言い残した。

「どっちがチャンピオンなのかなっていう。それはお客さんが決めてくれればと思いますし。まあ政治と一緒ですよ。どっちについていくかですよ。『IWGP世界党』なのか『IWGPヘビー党』なのか。これはもう、ついていきたい方についていってくれればいいんじゃないかなと思いますし、支持される方がすごいでしょ、って思います。それで向こうも燃えるでしょ」

一夜明けてベルト要求の真意を語ったオカダ

「ケガでレフェリーストップという形になってしまいましたけども、ボクは胸を張ってG1チャンピオンだと言いたいと思います。勝ちは勝ちです」

　このようにマイクアピールした優勝決定戦から一夜が明けて、オカダは冷静になっていた。

右腕を押さえてうずくまる飯伏。今年7月の誤嚥性肺炎につづくアクシデントとなってしまった

「ボクがポジティブにいないと飯伏さんこそ悔しいと思いますんで、ボクはポジティブに。ある意味、G1の歴史というか、伝説を残せたんじゃないか。優勝したから言えるかもしれないですけれど、いいG1クライマックスになったんじゃないかなと思います」

　話題のベルトについても、改めて言及した。

「また、飯伏幸太と戦いたい。そういう中、繋がりじゃないですけれど、そういうものを持っていたい。飯伏が封印した4代目IWGPのベルトを持って、飯伏幸太を待ちたい。ボクが第何代IWGPヘビー級チャンピオンと名乗るつもりはない。ただ、4代目のIWGPヘビーのベルトをもって権利証の代わりにという意味です」

　いつもならブリーフケースに入れられた挑戦の権利証を、ベルトに代えてほしいという強い希望のようだ。

退場する飯伏を見つめるオカダ。ベルト要求は「飯伏を待つ」というオカダなりのメッセージのようだ

「4代目を封印した飯伏幸太が相手だからこそ、権利証の代わりにベルトにしてもらいたい」

　新日本プロレスは、このわかったようでわからないオカダのリクエストを検討するという。

「G1チャンピオンとして、IWGP世界ヘビー級チャンピオンとは違う新日本プロレスの盛り上げ方をしていきたい。飯伏幸太と戦うまで、いつになるかわからないけれど、それをずっと持っていたい」