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<単独インタビュー>「この夏は強く心に残ることばかり…」メッシが語ったアルゼンチン初タイトルの歓喜とPSG移籍の真相 

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posted2021/10/25 11:00

<単独インタビュー>「この夏は強く心に残ることばかり…」メッシが語ったアルゼンチン初タイトルの歓喜とPSG移籍の真相<Number Web> photograph by L’Équipe

『フランス・フットボール』誌のバロンドール特集の目玉記事として単独インタビューに応じたメッシ

 コロナのためスタジアムは満員ではなかったけど、モヌメンタルでのボリビア戦(9月9日、W杯南米予選。メッシのハットトリックでアルゼンチンが3対0で勝利)のあとに、サポーターに挨拶してしみじみと感激にひたることができた。南米チャンピオンとしてホームゲームを戦い、アルゼンチンの人々と王者の喜びを分かち合いたいとずっと思っていた。その夢がようやく実現して本当に嬉しかった。アルゼンチンのサポーターと、最高の形で再会ができたからね。

 バルサに関しては、コパの後でバルセロナに戻ると、すべてがややこしくこじれていた。僕自身はバルサで新シーズンを迎えるつもりだったけど、思いがけずパリに行くことになってしまった」

――話を戻しますが、あなたにとってアルゼンチンのはじめてのタイトル(U23代表では2008年北京五輪で金メダルを獲得しているが、A代表ではこれまで優勝は一度もなかった)をマラカナンで獲得したとき、試合終了のホイッスルを聞いてどんな思いが去来しましたか?

「正直に言うと、その瞬間のことはあまり覚えていないんだ(と顔いっぱいに笑みを浮かべる)。あのとき何を感じたかを正確に説明するのは難しい。アルゼンチンのユニフォームを着て、ついにタイトルを獲得できた。信じられない思いだった。覚えているのはチームメイトたちが僕に駆け寄ってきて抱き合ったことぐらいだ。後になって映像を見直したときの方が、僕らが何を成し遂げたかを実感できて感慨深かった。落ち着いてテレビを見ることができたし、胸が熱くなったね」

ディエゴに届かなかったタイトル

――何のタイトルも獲らずにアルゼンチン代表を引退することは考えられなかったのではないですか?

「うーん……、正直に言えばそうで、僕の悩みの種だった。祖国に何のタイトルももたらすことなしに現役を終えたら、心のわだかまりが一生消えないだろうと思っていた。クラブですべてのタイトルを獲得した後に、代表でも優勝トロフィーを掲げるシーンを自分の歴史の一章に加えたいと心から願っていた。僕に足りないのは代表のタイトルだけで、全力でそれに挑み続けるべきだというのはわかっていたし、いつかは実現するという思いもあった。諦めることはできなかった」

――念願のタイトルでしたが、昨年11月25日に亡くなったディエゴ・マラドーナは、あなたがたの優勝を見ることはできませんでした。

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