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“代表帰り”の冨安健洋がアーセナルレジェンドの敵将ビエラに狙われた?「良い瞬間もあれば悪い瞬間も…」課題は〈偽SB〉か 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2021/10/21 17:02

“代表帰り”の冨安健洋がアーセナルレジェンドの敵将ビエラに狙われた?「良い瞬間もあれば悪い瞬間も…」課題は〈偽SB〉か<Number Web> photograph by AFLO

アルテタ監督から指示を受ける冨安とティアニー。両SBのポジショニングは攻守におけるアーセナルの生命線だ

 この試合のポイントは、1ボランチ採用時に冨安が偽SBの役割を担ったこと。そして、アルテタ監督が偽SBとして日本代表がプレーできると考えていることにある。今後も1ボランチ採用時には、冨安が同様のタスクを担う可能性は高いだろう。その中で、ボールポゼッションを中心に効果的なプレーを見せられるか。ここが、今後の課題になりそうだ。

体も頭も疲労困憊…しかしこの経験が糧になる

 試合は、90分の時点でクリスタルパレスが2−1でリードしていたが、アディショナルタイムにFWアレクサンドル・ラカゼットが起死回生の同点弾を奪取。2−2のドローで終了のホイッスルを聞いた。控え扱いの続いているラカゼットが満面の笑みを見せていたのに対し、2失点を喫した守備陣には冨安を含めて笑みがなかったのが印象的だった。

 改めて感じたのは、冨安が非常にレベルの高い場所に身を置いている、ということだ。クリスタルパレスは昨シーズン14位。ビエラ監督に替わっても強豪クラブとは決して呼べないが、それでも緻密で、相手にとっては嫌な戦いを仕掛けてくる。冨安としては各局面における状況判断で頭もかなり酷使したのではないだろうか。しかも今回は、サウジアラビアと日本でW杯予選を戦った直後の試合。疲労の影響も少なくなかったはずだ。

 ただ、こうした一つ一つの経験が、選手を一回りも二回りも成長させる。課題も収穫も見えた一戦になったが、アーセナルと世界最高峰プレミアリーグで切磋琢磨していけば、よりスケールの大きいDFに進化するのは間違いない。

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