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《パリ五輪世代》MF松村優太(鹿島)が1年目にぶつかった「ドリブラーの宿命」 “静学10番の先輩”旗手怜央との共通点とは?
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byJ.LEAGUE
posted2021/10/15 17:00
プロ2年目の今季はスタメン出場が増えている松村優太。パリ五輪世代の1人として飛躍が期待される
松村は2001年4月13日生まれの20歳。パリ五輪世代だ。
東京五輪代表に戦術の引き出しを増やした旗手がいたように、パリ五輪代表の中でも松村の成長は大きなカギを握っていると言っていい。それは松村自身も理解している。
「素早いパス回し、テンポのいいパス回しが代表では求められますし、共通認識としてやっている中ですが、本当に最後の局面の部分だったりでは、1つ自分が剥がすことで相手も後手に回りますし、ずっと目の前でつないでいるだけじゃ相手にとって脅威ではない。パスを100本繋いで1点が入るわけではありませんので、最後の最後でゴールに直結する場面で自分の力を発揮できればいいなと思っています」
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今年、ターゲットの1つにしていたU-20W杯が新型コロナウイルス感染症拡大の影響でアジア予選と共に中止となった。それだけに、松村にとって初めてのアジアでの公式戦となるAFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選へ、鼻息は荒い。
自分の力を見せつけるためにドリブルするのではなく、チームが輝くためにドリブルを使う。松村は誰にも生み出せない“色”を表現しようとしている。
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