ミックスゾーンの行間BACK NUMBER
「フットサル場に飛び入り参加すると…バレます(笑)」松井大輔40歳、なぜJリーグ復帰ではなくFリーグに?《南アW杯日本代表の決断》
text by
西川結城Yuki Nishikawa
photograph byKentaro Takahashi
posted2021/09/15 11:02
40歳にしてフットサル挑戦を決断した松井大輔。競技の枠を超えた挑戦について彼は今何を考えているのか
理由は簡単。前述したとおり松井が日本を代表するクラッキだからである。ロナウジーニョやネイマールといったブラジル勢のテクニシャン、さらにはスペインの名手の多くがフットサル出身ということはよく知られている。
《うまい選手》とフットサルはベストマッチングする。この文脈に、松井もバッチリ当てはまる。
「オフには街のフットサル場に飛び入り参加することも」
当の本人も、自らへの期待感は高い。
ADVERTISEMENT
「そこは自分も楽しみです。サッカー以上に技術的なスポーツだからこそ、より自分らしくプレーできると思う。もちろんそこまでサッカーとかけ離れた競技だと思ってはいないです。いまでもオフになるとよく、街のフットサル場に飛び入り参加することもあるんですよ。
帽子を被って『すみません、一緒にやっていいですか』と入っていって、それでドリブルを始めてグッとフェイントをかけた瞬間に周りから『あれ? もしかして』みたいに観られてバレます(笑)。何より1対1の駆け引きが多いですし、相手の逆を常に取っていくことが試合の中で何度も求められていきます。そこが僕にとっては純粋に面白いです」
フットサルのスーパーゴール集を観ていると、曲芸的なプレーが満載である。松井のトリッキーなプレーがフットサルでも飛び出すか、いまから楽しみである。
一方、松井はフットサルの競技性にもしっかりと目を向けているのだという。