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「今日で大復活」鷹木信悟がIWGP世界ヘビーの“呪い”を超えて復帰防衛! 悲願のG1クライマックス初制覇へ「昭和57年の最強を決めようじゃねえか」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2021/09/07 17:00
9月5日、新型コロナウイルスからの復帰戦にて、EVILにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを仕掛ける鷹木信悟
G1制覇の夢もかなり現実的に
鷹木は「持っている男」だ。強運の持ち主。一度はゴールデンウィークに遠く離れたところに行ってしまったはずのIWGP世界のベルトも鷹木のところにやって来たのだ。だからG1制覇の夢もかなり現実的だ。
新日本プロレスは来年の「WRESTLE KINGDOM 16」は東京ドームでの1月4日、5日の2連戦に加えて1月8日の横浜アリーナでも行うと発表した。ということは、必然的にIWGP世界戦が3連続で行われることになるだろう。王者は宿命として過酷な防衛戦を強いられる。
G1覇者(あるいは挑戦権利証の保持者)が、どこでその挑戦の権利を行使するかは、今年の1月5日のジェイ・ホワイト(ホワイトはG1覇者の飯伏から権利証を奪っている)のように自由なのだろうが、後は実力行使か指名試合になる。王者鷹木が優勝者だった場合には権利証は存在しないことになるから、すべて指名試合だ。
やはり前日に復帰は果たしたが、誤嚥性肺炎で7月、挑戦の機会を逃した初代王者飯伏の存在は見逃せない。G1の結果にかかわらず、3人の内の一人は飯伏だろう。
鷹木は保持するIWGP世界王座に対して、王者そのものとベルトの真偽をめぐっていちゃもんをつけてきている前王者のウィル・オスプレイの挑戦の序列は最後尾だとしながらも、日本に来れば挑戦を受けると胸を張っている。うまく鷹木が防衛を続けることができれば、先の話だが、横浜アリーナではオスプレイとの対戦が濃厚だ。